☆ハイローハート
理一はもう一つドーナツを取ると、ふてくされたようにソファーにもたれかかった
アタシもテレビに目を向けると、恋人達がベッドの上でもつれあっている
アタシ達のかもしだす雰囲気と正反対すぎて、せっかくのラブラブな情景がばかばかしい
「ナルの言ってた話って、マジ?」
……今日は、やけに質問してくる
「ナル、何言ってたっけ??」
「遊園地で」
アタシはポンと手を叩くと「ああ~、脚色しまくりのキスの話??」とうなずいた
「ナルがキスしてきたのはほんまやけど、話のほとんどは大げさ」
「普通、油断してキスなんかされるか??」
「油断って、真っ暗な中におばけが出てきて“わっ”ってなってるところにいきなりキスされて……
あんなんキスっていうより衝突事故みたい」
「口が触れ合ったらキスはキスだろ
どっちかが意図してたらそれは事故じゃない」
「じゃあそう思っとけば」
「なんだよソレ」
「だってアタシはあんなんキスの内にカウントしたくないもん」
「は?」
「アタシはロマンチストやから、キスっていったらもっと……
そうそう、こんなんがいいねん」
テレビの中ではさっきまでベッドで絡み合ってた男女が、今度は余韻の残るまま男が帰ろうとしているシーン
女は下着の上にシャツを羽織って玄関まで見送りにきていて……
熱い抱擁のあと、濃密なキス……そしてもともとはまるで一つだったかのように再び抱き合った
「これは、作りものの話だろ」
「だから、ロマンチストやってゆうてるやんか」
「意外」
「やろ?内心“もっと抱っこしてくっついてて欲しいー”とか思ってるけど、引かれるから言われへんねん」
というとアタシはハハッと笑った
「なんか、みさきにくっつくと“暑苦しいから離れろ”とか言われそうなのにな」
……どんなイメージですか、アタシは
アタシもテレビに目を向けると、恋人達がベッドの上でもつれあっている
アタシ達のかもしだす雰囲気と正反対すぎて、せっかくのラブラブな情景がばかばかしい
「ナルの言ってた話って、マジ?」
……今日は、やけに質問してくる
「ナル、何言ってたっけ??」
「遊園地で」
アタシはポンと手を叩くと「ああ~、脚色しまくりのキスの話??」とうなずいた
「ナルがキスしてきたのはほんまやけど、話のほとんどは大げさ」
「普通、油断してキスなんかされるか??」
「油断って、真っ暗な中におばけが出てきて“わっ”ってなってるところにいきなりキスされて……
あんなんキスっていうより衝突事故みたい」
「口が触れ合ったらキスはキスだろ
どっちかが意図してたらそれは事故じゃない」
「じゃあそう思っとけば」
「なんだよソレ」
「だってアタシはあんなんキスの内にカウントしたくないもん」
「は?」
「アタシはロマンチストやから、キスっていったらもっと……
そうそう、こんなんがいいねん」
テレビの中ではさっきまでベッドで絡み合ってた男女が、今度は余韻の残るまま男が帰ろうとしているシーン
女は下着の上にシャツを羽織って玄関まで見送りにきていて……
熱い抱擁のあと、濃密なキス……そしてもともとはまるで一つだったかのように再び抱き合った
「これは、作りものの話だろ」
「だから、ロマンチストやってゆうてるやんか」
「意外」
「やろ?内心“もっと抱っこしてくっついてて欲しいー”とか思ってるけど、引かれるから言われへんねん」
というとアタシはハハッと笑った
「なんか、みさきにくっつくと“暑苦しいから離れろ”とか言われそうなのにな」
……どんなイメージですか、アタシは