☆ハイローハート
「MJ~~かーえろッッ」
MJのクラスのHRが終わるのを待って、先生が出て行った後に教室をのぞいた
アタシの大きい声に、肝心のMJ以外みんながこちらを見る
彼女は静かに立ち上がると、アタシがいる方とは違うドアに向かっていくから慌ててそっちに移動
「エームジェイッ!」
とMJの前に飛び出すと、スッと避けられる
「MJ、遊びにいこ」
「私鑑定の仕事があるんだけど」
あこがMJの前に立つと「学校の中で商売してるって先生に言うよ?」と意地悪そうな顔をした
「脅すつもり??」
「脅すつもり~」
と、あこは楽しそう
アタシはMJの腕をつかむと「だから、遊びにいこ!」と引っ張った
校門へと向かっていくとMJがブツブツ文句を言っている
「遊びに行くにしても先立つものがないと何もできないんだからね」
「はいはい」と、アタシとあこの声が重なる
校舎の外に一歩出ると女子達がざわざわと校門の方を見てひそひそ話をしているから、アタシ達三人は顔を見合わせた
少し前を隣の席のちひろが歩いているのを見つけて声をかける
「ちひろ、校門に何かあんの?」
「あ、モロ~
なんかね、近くの男子校にいる人気ある男の子が校門で誰かを待ってるんだって!
誰を待ってるのかってみんな騒いでるみたいだよ」
「へえ、たかがそれだけでどえらい騒ぎやな」
「うん、今まで告白した女の子が全員撃沈してて、なんでも彼女作らない人らしいから」
「え?でも女待ってんねんやろ?」
「だーかーらー、みんながざわついてるわけ」
MJとあこが興味なさそうに歩いていく後ろを、ちひろと興味津々でキョロキョロしながらついていった
「ちひろどうする、めっちゃ男前やったら」
アタシがちひろに耳打ちすると、ちひろはカバンからハンドタオルを取り出す
「……その人の前でこれ落として、拾ってもらおう」と、ボブのやわらかそうな髪を揺らして彼女は楽しそうに微笑んだ
MJのクラスのHRが終わるのを待って、先生が出て行った後に教室をのぞいた
アタシの大きい声に、肝心のMJ以外みんながこちらを見る
彼女は静かに立ち上がると、アタシがいる方とは違うドアに向かっていくから慌ててそっちに移動
「エームジェイッ!」
とMJの前に飛び出すと、スッと避けられる
「MJ、遊びにいこ」
「私鑑定の仕事があるんだけど」
あこがMJの前に立つと「学校の中で商売してるって先生に言うよ?」と意地悪そうな顔をした
「脅すつもり??」
「脅すつもり~」
と、あこは楽しそう
アタシはMJの腕をつかむと「だから、遊びにいこ!」と引っ張った
校門へと向かっていくとMJがブツブツ文句を言っている
「遊びに行くにしても先立つものがないと何もできないんだからね」
「はいはい」と、アタシとあこの声が重なる
校舎の外に一歩出ると女子達がざわざわと校門の方を見てひそひそ話をしているから、アタシ達三人は顔を見合わせた
少し前を隣の席のちひろが歩いているのを見つけて声をかける
「ちひろ、校門に何かあんの?」
「あ、モロ~
なんかね、近くの男子校にいる人気ある男の子が校門で誰かを待ってるんだって!
誰を待ってるのかってみんな騒いでるみたいだよ」
「へえ、たかがそれだけでどえらい騒ぎやな」
「うん、今まで告白した女の子が全員撃沈してて、なんでも彼女作らない人らしいから」
「え?でも女待ってんねんやろ?」
「だーかーらー、みんながざわついてるわけ」
MJとあこが興味なさそうに歩いていく後ろを、ちひろと興味津々でキョロキョロしながらついていった
「ちひろどうする、めっちゃ男前やったら」
アタシがちひろに耳打ちすると、ちひろはカバンからハンドタオルを取り出す
「……その人の前でこれ落として、拾ってもらおう」と、ボブのやわらかそうな髪を揺らして彼女は楽しそうに微笑んだ