☆ハイローハート
(や~ん、彼女作らない派だと思ってたのにィ)
(誰待ってるんだろ~)
(校門前で待たれたいよね♪)
と噂する声があちこちから聞こえてきた
校門まではあと少し
ここからでははっきりと顔は見えないけれど、確かにブレザー姿の男の子が立っている
「ちひろ、その人名前なんていうの??」
と聞くと、「えっとね~」と上を見上げて思い出す仕草をするちひろ
前を歩いていたあこが不意に振り返ると、アタシを見て校門を指差した
ん???
近くなった校門に再び顔を向けると、その男の子がこちらに手をあげる……
「国坂くん!!」
と呼ぶアタシの声に、ちひろが間抜けに「あ、そうそう、国坂」と反応した
そんなちひろを置き去りにして走っていく
国坂くんの前に立って「なんで?」とパチパチまばたきをする
「ん?今日はここで待ってみようかと思って」
「アタシ、今日は友達と遊んで帰る約束してて……」
「ああ、そっか
そういうこともあるか」
国坂くんは困ったような顔をした
メガネの奥の目が細められて微笑んでいる
「駅までだけでも一緒に行っていい?」
「ああ、うん、それはもちろん」
アタシと国坂くんが話している間に後ろを通り過ぎていってたあことMJとちひろを追うように歩き始めた
「せっかく携帯があるから、事前に確認してくれたらいいのに」
「ああ、なるほど……
日ごろ携帯って使わないから、なんか緊急用っぽい感じがして……」
「これからは、是非使っていこ」
「そうするよ」
うっれしそうな顔をして後ろをチラチラ見るちひろ、国坂くんは「おもしろい友達だね」と破顔した
(誰待ってるんだろ~)
(校門前で待たれたいよね♪)
と噂する声があちこちから聞こえてきた
校門まではあと少し
ここからでははっきりと顔は見えないけれど、確かにブレザー姿の男の子が立っている
「ちひろ、その人名前なんていうの??」
と聞くと、「えっとね~」と上を見上げて思い出す仕草をするちひろ
前を歩いていたあこが不意に振り返ると、アタシを見て校門を指差した
ん???
近くなった校門に再び顔を向けると、その男の子がこちらに手をあげる……
「国坂くん!!」
と呼ぶアタシの声に、ちひろが間抜けに「あ、そうそう、国坂」と反応した
そんなちひろを置き去りにして走っていく
国坂くんの前に立って「なんで?」とパチパチまばたきをする
「ん?今日はここで待ってみようかと思って」
「アタシ、今日は友達と遊んで帰る約束してて……」
「ああ、そっか
そういうこともあるか」
国坂くんは困ったような顔をした
メガネの奥の目が細められて微笑んでいる
「駅までだけでも一緒に行っていい?」
「ああ、うん、それはもちろん」
アタシと国坂くんが話している間に後ろを通り過ぎていってたあことMJとちひろを追うように歩き始めた
「せっかく携帯があるから、事前に確認してくれたらいいのに」
「ああ、なるほど……
日ごろ携帯って使わないから、なんか緊急用っぽい感じがして……」
「これからは、是非使っていこ」
「そうするよ」
うっれしそうな顔をして後ろをチラチラ見るちひろ、国坂くんは「おもしろい友達だね」と破顔した