☆ハイローハート
――え??
今、なんて……


「あけて」


ヤバイ、夜の魔法にかかった

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ


アタシはベッドから立って、パタパタと玄関に向かうとチェーンと鍵をあける

ドアをあけると、携帯を耳にあてた理一が「ヤッホ」と小さく手を挙げた


「どーしたん、こんな夜中に」

「入っていい?」


って聞きながら、すでに入ってきている理一

彼が靴を脱いであがっていく音を聞きながらアタシはまた鍵とチェーンをかけた


リビングに行くと、テレビをつけてもうソファーに座っている

「ついさっきまでさ、ナル達と遊んでたんだよ
んで、家かえって風呂入って、なんか寝れないし……
いいテレビもやってねーから、WOWOW見せてもらおっかな~って」

理一がアタシに目を向けると「真夏な格好してんね」と笑った

暑がりのアタシは夏前には既に半そで&ショートパンツのルームウェアを着ている


「だって、暑がりやねんもん」

「身長高いから、足なげーな」

「あこと一緒の身長やで?」

「みさきの方が高く見えるけど」


アタシはホットミルクティーに氷を入れた即席アイスミルクティーを入れる

理一の分をローテーブルに置くと自分の分を持ったまま彼の横にちょっと間隔をあけて座った


「こんな時間までナル達と何してたん?」

「…………」

「え?何?
言われへんようなこと?」

理一が「いや、別に……」なんてテレビを見ながら首を左右にコキコキ鳴らしている


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