☆ハイローハート
その時、ピンときた

「合コンやろ」

「…………」

「月イチペースで合コンしてない??
ってゆうか、さやか知ってんの??」

「今日はさやかとデートして、向こうを家に送ってから……」

「ほんっとに好きなんだね、合コンが」

「ナルがさー、すぐセッティングするんだよ」

「とよきも理一もなんだかんだと楽しんで行ってるくせに!
イヤやったら断れるやん」

「そウやんなア」


あこも理一も、たまにアタシの関西弁を真似するんだけど、そのイントネーションがどうもおかしい


「合コンも楽しいよ?
段々打ち解けていく感じとか
かわいい子がいたら、その子の横にどうやって行こうかなとか」

……ナルは一番チャラいけど、あいつの場合はそれを隠してないってだけで、理一もとよきも結局男は頭ん中全部こうなのかも

アタシはアイスミルクティーを飲んで間を置いた

「……かわいい子おった??」

「なかなかいないな、俺、清純派の子犬みたいな乙女が好きだからさ」


……さやかみたいな、ネ

「とかゆって、真夜中まで盛り上がるくらいやんか」

「ナル、盛り上げ上手だから」

「へえ……」

「疲れた……」

そう言うと理一は突然体を動かして……アタシの太ももに頭を置いてソファーに寝転がった


「ちょっと、やめてよ」

「素肌の太ももって気持ちイイな……」

「アタシを枕にせんといて」

「だって、ちょうどいいとこに座ってるからさー」

「じゃあ向こう行くし、ひざ枕なんか彼女にしてもらえばァ?」

と立ち上がった


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