☆ハイローハート
持ってきてくれたアイスティーを飲むと、最初の一口がしみわたってものすごく喉がカラカラだったことに気が付いた


一気に半分を飲み干す


「で、さやかからメールきたって?」


あこが理一に興味津々でたずねている


「ん?“早速メールありがとー、また明日学校でねー”って」


にやけた理一がまさにルンルンって感じで答えているのをシラ~と見ていた


「で、それには返事した?」


この女、理一とさやかの恋の行方が気になって仕方ないらしい

まあ、……女子は恋バナがスキって相場が決まってるけど


「ん?“またメールするね”って今、送信するとこ」


アタシはアイスティー片手に理一の嬉しそうな顔を一瞥した


あほ




「明日一緒にお昼食べ…」
「明日一緒にお昼食べ…」




女同士の声が重なって、お互いに顔を見合わせた


男達もキョトンとアタシとあこの顔を見ている



「何?」

あこがアタシに聞いてくる

「いや、そのテンションやったら、明日昼誘っても乗ってきそうやから……」


アタシの言葉にあこは「それアタシも思った!」って手を叩くと、理一に顔を向けた


「鉄は熱い内、お昼誘ってみたら?」


理一はちょっと不安な表情を浮かべつつ、言われたとおりにメールを打ち込んでいる




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