☆ハイローハート
ほら、夜には魔力があるんだって……

理一から電話がかかってきた時、アタシはすっかりその魔法にかかってしまったの


静かな静かな部屋に、映画の中の英語だけが聞こえる部屋で

男と一緒にいたら、

絶 対 ヤ バ イ


「あかん、あかん、ダメダメ
年頃の乙女の家に泊まるなんて、そんな」

「自分で年頃とか言うなよ」

理一は笑ってるけど、笑い事じゃないってば

「しかも彼女いるのに、他の女の家に入ってるだけでも犯罪やのに、
ましてや……泊まるなんて論外!!」

「そーか??」

そーか??って……

「さやかが他の男の家に泊まっても、何も思わんの??」

「そりゃ、男と女は意味が違うだろ」

「一緒やから」

「……何想像してんの??や~らし」


…………


「朝まで一緒にWOWOW見りゃいいじゃん」

「アタシ、眠いから寝る
一人で見てれば……おやすみ」

と無表情で立ち上がると、「一人で見てもおもしろくねーだろ」と理一がテレビのスイッチを消した


「テレビ見とけば~?」

「俺もみさきと寝る」


「はあ~~~ッッ??」


ちょっと、待って

ちょっと待て


ちょっと待てぇ~~~い

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