☆ハイローハート
Heavy rain
とよきは一人で玄関を出てくると、後ろ手にドアをしめた
「モロに、何したの?」
「別に、何も」
しれっとした回答に、カチンとくる
「んじゃ、質問変える
なんでモロが帰ったのか思い当たることがあったら言って」
「思い当たることって……
俺は諸岡がいることすら知らなかった」
じゃ、なんでモロがあんな慌てて逃げていくのよ……
「アイツの、話はしてたけど……」
「話って?」
「ナルが告白するとか……なんとか」
……あんなに逃げるほど、ナルのことがイヤだとは到底思えない
アタシは少しだけ声を潜めると、「ナルじゃなくて、理一関係」と言うととよきが眉を寄せて険しい顔をした
「理一、諸岡と何かあった?」
「理一に聞けば?
今質問してるのはアタシなんだけど」
「いや……
理一が諸岡と仲イイから、ナルが諸岡との仲を疑って……」
「で?」
その後とよきから告げられた言葉に、アタシの頭はどんどんと冷えていく
「あんたら、マジで最悪
ほんと嫌い」
「は?なんだっつーんだよ」
意味がわからないという顔をしたとよきを置いて、玄関を入った
そこに並ぶ靴が苛立ちを増長する
「お~!あっこ~、どこ行って……っつか何そんな怖い顔してんの」
とナルは「どしたどした?」って顔を覗き込んでくる
「モロに、何したの?」
「別に、何も」
しれっとした回答に、カチンとくる
「んじゃ、質問変える
なんでモロが帰ったのか思い当たることがあったら言って」
「思い当たることって……
俺は諸岡がいることすら知らなかった」
じゃ、なんでモロがあんな慌てて逃げていくのよ……
「アイツの、話はしてたけど……」
「話って?」
「ナルが告白するとか……なんとか」
……あんなに逃げるほど、ナルのことがイヤだとは到底思えない
アタシは少しだけ声を潜めると、「ナルじゃなくて、理一関係」と言うととよきが眉を寄せて険しい顔をした
「理一、諸岡と何かあった?」
「理一に聞けば?
今質問してるのはアタシなんだけど」
「いや……
理一が諸岡と仲イイから、ナルが諸岡との仲を疑って……」
「で?」
その後とよきから告げられた言葉に、アタシの頭はどんどんと冷えていく
「あんたら、マジで最悪
ほんと嫌い」
「は?なんだっつーんだよ」
意味がわからないという顔をしたとよきを置いて、玄関を入った
そこに並ぶ靴が苛立ちを増長する
「お~!あっこ~、どこ行って……っつか何そんな怖い顔してんの」
とナルは「どしたどした?」って顔を覗き込んでくる