☆ハイローハート
「よく会うね
運命かな?
……ね、メールアドレス教えてよ」
……結局、男はそれか……
アタシはカバンから二つに破壊されたケータイを取り出して見せた
ロシアンブルーのグレイの瞳がかげる
「その顔のあざと同じ原因??」
いい声
もっと、話して……
「早く帰って、冷やした方がいいよ」
もっと……
彼は学ランのポケットからしわだらけのチラシを取り出すと、その裏に何かを書き始めた
「またライブするんだ
見に来てよ、これ、日付と場所」
受け取ると、その字を見た
「特等席用意しておくから」
……天然で女をお姫様にするタイプだな
アタシは少し笑って立ち上がった
バイバイ、と手を振ると、バイバイと手を振り返してくる
アタシと入れ違いで、女の子のグループが「キャー♪」と歓声をあげてロシアンブルーに駆け寄っていくのが見えた
しばらくするとまたギターの音が聞こえてくる
女の子達の歓声がそれをかき消す
……バーカ
彼のいいところは、あの声なのに
アタシは髪であざになっているだろうところを隠しながら家へと急いだ
運命かな?
……ね、メールアドレス教えてよ」
……結局、男はそれか……
アタシはカバンから二つに破壊されたケータイを取り出して見せた
ロシアンブルーのグレイの瞳がかげる
「その顔のあざと同じ原因??」
いい声
もっと、話して……
「早く帰って、冷やした方がいいよ」
もっと……
彼は学ランのポケットからしわだらけのチラシを取り出すと、その裏に何かを書き始めた
「またライブするんだ
見に来てよ、これ、日付と場所」
受け取ると、その字を見た
「特等席用意しておくから」
……天然で女をお姫様にするタイプだな
アタシは少し笑って立ち上がった
バイバイ、と手を振ると、バイバイと手を振り返してくる
アタシと入れ違いで、女の子のグループが「キャー♪」と歓声をあげてロシアンブルーに駆け寄っていくのが見えた
しばらくするとまたギターの音が聞こえてくる
女の子達の歓声がそれをかき消す
……バーカ
彼のいいところは、あの声なのに
アタシは髪であざになっているだろうところを隠しながら家へと急いだ