☆ハイローハート
ミスタードーナツの店内で、MJがお手洗いから出てくるのを待っていると、「あれ?」と頭上から聞こえた声
「……さやかちゃん」
「モロちゃん、ひとりでドーナツ?
……友達いないの??」
ものすごいあけすけな攻撃
中学生の頃の記憶がリンクして、まばたきをしながらさやかちゃんの顔をじっと見た
二つにわけて結んだ毛先はふわふわで、ほんとに犬っぽい
「寂しい高校生活なんだ」
ま、この程度の攻撃、別に痛くもないけど
「モロは一人じゃないわよ」
MJは物音も立てずに気付けばさやかの横に立っていた
さやかがMJを上から下まで品定めするかのように見ていると「よっ!キミらもドーナツ?」とジュースの乗ったトレイ片手に理一がやってくる
「アタシらは、あこにドーナツのお見舞い買いにきてん」
「見舞いって、あこ病気?」
MJは見事に理一を無視している
「じゃ、ごめん理一、急いでるから」
と会話を遮った
「みさき、ポイントたまった??」
「あー……あともうちょっと」
「理一くん、ポイントって何?」
「みさき、あのポンデライオンのお弁当箱が欲しくてポイントためてんだって」
レジの近くにならんであるのを理一が指差した
さやかはそれを一瞥すると
「ああ、子供のころああゆうの欲しくなっちゃったよね
今はあんなのいらないけど」
と吐き捨てた
「みさきはあのライオンのこう、口の周りがマルってしてるのがかわいいんだよな」
理一が言うけど、さやかは全く興味なさそう
「どこがかわいいの?さやかわかんない」
行きかけていたMJが振り返ると「あなたよりかわいいわよ、ポンデライオン」と言ってさっさと行ってしまった
「……さやかちゃん」
「モロちゃん、ひとりでドーナツ?
……友達いないの??」
ものすごいあけすけな攻撃
中学生の頃の記憶がリンクして、まばたきをしながらさやかちゃんの顔をじっと見た
二つにわけて結んだ毛先はふわふわで、ほんとに犬っぽい
「寂しい高校生活なんだ」
ま、この程度の攻撃、別に痛くもないけど
「モロは一人じゃないわよ」
MJは物音も立てずに気付けばさやかの横に立っていた
さやかがMJを上から下まで品定めするかのように見ていると「よっ!キミらもドーナツ?」とジュースの乗ったトレイ片手に理一がやってくる
「アタシらは、あこにドーナツのお見舞い買いにきてん」
「見舞いって、あこ病気?」
MJは見事に理一を無視している
「じゃ、ごめん理一、急いでるから」
と会話を遮った
「みさき、ポイントたまった??」
「あー……あともうちょっと」
「理一くん、ポイントって何?」
「みさき、あのポンデライオンのお弁当箱が欲しくてポイントためてんだって」
レジの近くにならんであるのを理一が指差した
さやかはそれを一瞥すると
「ああ、子供のころああゆうの欲しくなっちゃったよね
今はあんなのいらないけど」
と吐き捨てた
「みさきはあのライオンのこう、口の周りがマルってしてるのがかわいいんだよな」
理一が言うけど、さやかは全く興味なさそう
「どこがかわいいの?さやかわかんない」
行きかけていたMJが振り返ると「あなたよりかわいいわよ、ポンデライオン」と言ってさっさと行ってしまった