☆ハイローハート
「勘違いならいいんだよ
ただ、軽視して後悔するのは嫌だからさ」

きっと、こうゆうのって性格なんだ
気になったことはきちんとわかるまで確かめたり
念には念を押すみたいな

そういうのが服装にも出てて……

やっぱりさっきの男は戻ってこない


――と思った矢先だった


ものすごく自然を装いながら、さっきの男がマンションの中を見ながら前を横切って、こちらに気付くと慌てて顔をそらして通り過ぎていく


「顔覚えた」


国坂くんは冷静にそう言ったけど……

リアルに怖くなって心臓がバクバクしだす

……何、あの人、なんでそんなつけまわすの??


「大丈夫??」

不安気に眉を下げたアタシの顔をのぞいてくる国坂くん

「顔、ちゃんと見た?」

「……多分」

「頼りないな……今度からアイツをみかけたら警戒して」

国坂くんとエレベーターに向かって歩きながら、アタシはうなずいた


「……毎日俺が送ろうか??」

「……え??
あ、ううん……大丈夫
友達もこのマンションに住んでるし」

「そう
じゃあ、一人で帰ることになりそうな日は電話して
喜んでボディーガードするよ」

急に、服の上からでもわかる体格のいい体が頼もしく見えた


「国坂くんって……何か部活してる?」

「してないよ?」


……じゃあ、天然でその体?


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