☆ハイローハート

「諸岡は、気が強いんじゃないだろ
自分の中を見られたくなくて、強がることで隠してるように見えるけど」

……ダメだ
とよきと話しても余計わからね
むしろすげー意味不明になってきた

だって、女って、顔が好みかどうかってことと、その女といる時にシタくなるかどうかって事しかない

「結局あこのどこが好きなんだよ」

「どこって別にねーよ
強いて言うなら顔と性格のバランスが取れてていいって事くらい」

「見てて、服脱がせたいって思う？」

「……なんで最後、そこに行き着くんだ？」

「シタい？シタくない？」

「お前、知ってんだろ？
小5の時はじめてあこと一緒のクラスになってから、ずっと好きだって」

……何それ
シタいってこと？？

好きイコール何？？

「じゃあさ、さやかは？」

「……お前の女って思ってるけど」

「そうじゃなくて、顔かわいいだろ？」

「かわいいな」

「シタい？」

心底あきれた顔でこっちを見たとよき

「シタいかどうかって聞かれると……」と悩みながら「させてくれるんなら、するけど？」と言われて困惑した

シタいかシタくないか聞いてんのに、させてくれるならするって、何なんだよ
マジで脳みそ沸騰しそう


「まあ、でも、あれだな……」

ととよきが言い出すから、俺はヤケになったみたいに目を細めてヤツを見た

「どうせするなら俺はさやかより諸岡の方がいいけど」

「はあっっ？？」

とよきの発言にほぼかぶさるくらいのハイスピードで大声を出して、自分でも若干ビビる

不審な目で見返されて取り繕うかのように「別にみさきとエッチしたいかなんて聞いてねーし」と声音を落とした