☆ハイローハート
同じマンションなわけだし、わざわざ別々に帰る必要もないかと彼が買い終わるのを待っていた
一緒にコンビニを出て歩く
理一がアタシの持っているビニール袋をあごで示すと
「その弁当って、晩飯?」
と聞いてきた
「んー、まあね」
「一人?」
「ほとんど一人」
マンションの横にある公園のブランコをこぐ鉄がこすれた音が聞こえてくる
夕方の、もの悲しさを強調させる
アタシも昔、夕方を過ぎてもああやってブランコに乗っていた
一人ひとり帰っていく子供たちの背中をみながら、妙に静かな気持ちで……早く大人になるために一生懸命心をコーティングしていた
「あこは?」
思い出にひきずりこまれそうになっていると、理一の声がアタシを呼び戻した
「ああ、デートやって」
「ふ~ん」
斜め上からチラチラとアタシを見ている視線を感じる
「アタシは、引越してきたばっかりで彼氏いませんから……って、関係ないでしょ」
「ナルが“かわいい、かわいい!”って絶賛してたよ」
「そりゃ、どうも……ってゆうか、そっちこそ今日のお昼どうやったん?さやかちゃんと~ラブラブランチ?」
「緊張して何食ったか覚えてないくらい……緊張した」
思い出すのも恥ずかしいってかんじでこめかみを人差し指でポリポリしている姿を見て、ちょっと笑えた
……かわい
男も片思いやとこんな風になるんや
「また明日も一緒に食べる約束した?」
「……してない」
「はあ?なんで?」
「え?え?だって……」
だってじゃないでしょ~~
マンションのオートロックの手前で思わず立ち止まった
「毎日お昼一緒に食べるのをさりげなく定番にして、二人だけの特別作らなきゃ!!」
理一はしょんぼりしたように「……はい」と返事した
一緒にコンビニを出て歩く
理一がアタシの持っているビニール袋をあごで示すと
「その弁当って、晩飯?」
と聞いてきた
「んー、まあね」
「一人?」
「ほとんど一人」
マンションの横にある公園のブランコをこぐ鉄がこすれた音が聞こえてくる
夕方の、もの悲しさを強調させる
アタシも昔、夕方を過ぎてもああやってブランコに乗っていた
一人ひとり帰っていく子供たちの背中をみながら、妙に静かな気持ちで……早く大人になるために一生懸命心をコーティングしていた
「あこは?」
思い出にひきずりこまれそうになっていると、理一の声がアタシを呼び戻した
「ああ、デートやって」
「ふ~ん」
斜め上からチラチラとアタシを見ている視線を感じる
「アタシは、引越してきたばっかりで彼氏いませんから……って、関係ないでしょ」
「ナルが“かわいい、かわいい!”って絶賛してたよ」
「そりゃ、どうも……ってゆうか、そっちこそ今日のお昼どうやったん?さやかちゃんと~ラブラブランチ?」
「緊張して何食ったか覚えてないくらい……緊張した」
思い出すのも恥ずかしいってかんじでこめかみを人差し指でポリポリしている姿を見て、ちょっと笑えた
……かわい
男も片思いやとこんな風になるんや
「また明日も一緒に食べる約束した?」
「……してない」
「はあ?なんで?」
「え?え?だって……」
だってじゃないでしょ~~
マンションのオートロックの手前で思わず立ち止まった
「毎日お昼一緒に食べるのをさりげなく定番にして、二人だけの特別作らなきゃ!!」
理一はしょんぼりしたように「……はい」と返事した