☆ハイローハート
地元の駅に着くと、クリスマスモードが一気に薄れていく
「寒い……」
と歩きながら呟くと、ふとマフラーのことを思い出す
「とよき、マフラー使っていい?」
「使えば??」
……とよきのいつもと変わらない感じに、安心感と……なんとなく脱力感
アタシのクリスマスイブを予約とか言うから、それなりにおしゃれしてきたけどノーコメントだし
ってゆうか、とよきにコメントを求めるほうが間違ってるんだけど
紙袋を開けてクリスマスラッピングを解きマフラーを取り出すと、振り返ったとよきがそれを奪ってタグを歯で切り取って、アタシの首にひっかけた
「今日は、理一とナルから解放されて息抜きできましたか??」
とマフラーをぐるぐるに巻きながら、とよきを見た
「静かだな、あいつらがいないと」
「だよね、アタシは学校が分かれたからまだマシだけど、とよきは毎日だもんね」
「ま、あいつらから解放されたいなんてのはただの口実だけど」
「口実??」
人ひとり分くらい離れて歩くとよきが「お前、また彼氏つくんの?」と聞いてきた
「別に……特に、考えてないけど」
沈黙の間隔を測るように、ブーツのかかとがアスファルトを鳴らす
1 2 3 4 5……
「とよきこそ、合コンに行ってる割には……彼女作らないね
昨日もそうだったんでしょ?」
「……ん、まあ」
「ナルと理一も?」
「理一は、途中参加」
「あっそ」
そこまで細かいことはどーでもいい
「昨日の子達はさァ……ちょっと引いたな」
「なんで?」
「……援助交際しまくってて、しかも男が全部金出して当たり前って態度だったからさ」
「……フフッ」
「寒い……」
と歩きながら呟くと、ふとマフラーのことを思い出す
「とよき、マフラー使っていい?」
「使えば??」
……とよきのいつもと変わらない感じに、安心感と……なんとなく脱力感
アタシのクリスマスイブを予約とか言うから、それなりにおしゃれしてきたけどノーコメントだし
ってゆうか、とよきにコメントを求めるほうが間違ってるんだけど
紙袋を開けてクリスマスラッピングを解きマフラーを取り出すと、振り返ったとよきがそれを奪ってタグを歯で切り取って、アタシの首にひっかけた
「今日は、理一とナルから解放されて息抜きできましたか??」
とマフラーをぐるぐるに巻きながら、とよきを見た
「静かだな、あいつらがいないと」
「だよね、アタシは学校が分かれたからまだマシだけど、とよきは毎日だもんね」
「ま、あいつらから解放されたいなんてのはただの口実だけど」
「口実??」
人ひとり分くらい離れて歩くとよきが「お前、また彼氏つくんの?」と聞いてきた
「別に……特に、考えてないけど」
沈黙の間隔を測るように、ブーツのかかとがアスファルトを鳴らす
1 2 3 4 5……
「とよきこそ、合コンに行ってる割には……彼女作らないね
昨日もそうだったんでしょ?」
「……ん、まあ」
「ナルと理一も?」
「理一は、途中参加」
「あっそ」
そこまで細かいことはどーでもいい
「昨日の子達はさァ……ちょっと引いたな」
「なんで?」
「……援助交際しまくってて、しかも男が全部金出して当たり前って態度だったからさ」
「……フフッ」