☆ハイローハート
「……ちょっと力緩めて」
と言うと、少しだけ腕がゆるんだ
「今まで言われたどんなセリフより、キザだから、それ」
そう小声で言うと、耳元からとよきの声が聞こえてくる
「どうせ振られるなら、最後くらいインパクト残したいじゃん」
「さっきから、俺なんかタイプじゃないとか、嫌われてもいいとか投げやりだけど……
そんなに振られたいの?」
「どうせ、つきあうとかどうこうなるとか考えてもらえない男だし」
「考えたことなかったよ」
「ほらみろ」
諦めるつもりなら、なんでそんなにアタシの頭と髪を何度も何度も撫でてんの?
「でも、あんたが “今”“ここで” 考えろって言ったんじゃん」
「そーだけど」
「やっぱ考えられない、そんなすぐには
元カレと別れたばっかりだし」
「…………」
「でも……気持ちは伝わった」
「じゃあ、俺と付き合って」
「……んーーーーー、だから」
「……前の男、忘れられるように努力するから」
そんな、切ない声出さないでよ
「……絶対大事にするから」
……女冥利に、つきます
「ありがと……」
「何、その返事……俺と、付き合うって事?」
「……ん」
念押しされると、返事しづらい
と言うと、少しだけ腕がゆるんだ
「今まで言われたどんなセリフより、キザだから、それ」
そう小声で言うと、耳元からとよきの声が聞こえてくる
「どうせ振られるなら、最後くらいインパクト残したいじゃん」
「さっきから、俺なんかタイプじゃないとか、嫌われてもいいとか投げやりだけど……
そんなに振られたいの?」
「どうせ、つきあうとかどうこうなるとか考えてもらえない男だし」
「考えたことなかったよ」
「ほらみろ」
諦めるつもりなら、なんでそんなにアタシの頭と髪を何度も何度も撫でてんの?
「でも、あんたが “今”“ここで” 考えろって言ったんじゃん」
「そーだけど」
「やっぱ考えられない、そんなすぐには
元カレと別れたばっかりだし」
「…………」
「でも……気持ちは伝わった」
「じゃあ、俺と付き合って」
「……んーーーーー、だから」
「……前の男、忘れられるように努力するから」
そんな、切ない声出さないでよ
「……絶対大事にするから」
……女冥利に、つきます
「ありがと……」
「何、その返事……俺と、付き合うって事?」
「……ん」
念押しされると、返事しづらい