☆ハイローハート
「素直に何注入したいのか書いちゃえよ!」

ナルが俺のケータイを取ろうとするから慌てて引っ込めた

「んなもん書いたらみさきが引くだろ」

「いいんじゃね?理一っぽくて、なあとよき」

「どこが俺っぽいんだ」と否定したのに、

「理一っぽいだろ」

……とよきにサクッと肯定されて、立つ瀬がなくなる

「俺の持ってるあこのマル秘写メ見せてやらねーぞ」

と煽っても、とよきはしれっとしていた

「別にいらねーよ」

「へえ~、めっちゃかわいいあこが写ってんのにィ?」

……まあ、オッパッピーだけど

「かわいいあこは、俺が一番知ってる」

……え??
とよきのただならない雰囲気に俺は思わず顔をうかがった

「とよき、今日何かあった??」

「何かあったとしてもお前らには絶対言わない」

……何かはあったな

「とよき、告白したの??」

ナルのチョクな質問にもとよきはポーカーフェイス

「まさか、チューとかしちゃったりした??クリスマスのムードに流されて??」

ナルはまさにウッキウキって感じで、とよきとの温度差が半端ない

「さっき理一が電話したとき、マジでエッチ真っ最中だったんじゃ……」

ナルのその言葉に俺は心底ギョッとした
とよきが何も答えないから焦る

「理一、さっき電話したとき……後ろであこの声とか聞こえなかったのかよ」

「き、聞こえねーよ、っつか、俺あこのそんな声聞いたら失神するって」

とよきに頭を叩かれて、視界が揺れた

「そのセリフはむしろあこのセリフだろーが」

え!じゃーとよきマジで???

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