☆ハイローハート
やっと歩けるようになりましたよ
くらいのおぼつかない足元の子供がイスの上にたって、さやかのカバンについているラブリーなケータイケースに触ろうと手を伸ばしていた
その小さい男の子は子供用のおしゃれなニットキャップをかぶせてもらっていて、サイズ大きめの服を着ているからか手が半分袖に隠れていて
短いコロコロの指を精一杯伸ばして……
うわ、かわい
あー、微妙に届かねえ
っつか、落ちる
こける
あー、でも触りたい
お、あともうちょっと
わ、こける
と思わずにこにこしながら動向をうかがっていると、子供がケータイケースに触ろうとしている事に気付いたさやかが、小さい手をパッと払いのけるとかばんを遠ざけてしまった
(お客様、こちらでお召し上がりですか?)
「おい理一!」
とよきに小突かれてレジに向き直った
「ん?ああ、はい……あ、はい
えっと、アイスティーと……ホットコーヒーで」
「あちらのカウンターでドリンクをお待ちください」
お金を支払ってドリンクを待っている間、ミスドの店内にみさきの幻が見えて思い出に支配された
くらいのおぼつかない足元の子供がイスの上にたって、さやかのカバンについているラブリーなケータイケースに触ろうと手を伸ばしていた
その小さい男の子は子供用のおしゃれなニットキャップをかぶせてもらっていて、サイズ大きめの服を着ているからか手が半分袖に隠れていて
短いコロコロの指を精一杯伸ばして……
うわ、かわい
あー、微妙に届かねえ
っつか、落ちる
こける
あー、でも触りたい
お、あともうちょっと
わ、こける
と思わずにこにこしながら動向をうかがっていると、子供がケータイケースに触ろうとしている事に気付いたさやかが、小さい手をパッと払いのけるとかばんを遠ざけてしまった
(お客様、こちらでお召し上がりですか?)
「おい理一!」
とよきに小突かれてレジに向き直った
「ん?ああ、はい……あ、はい
えっと、アイスティーと……ホットコーヒーで」
「あちらのカウンターでドリンクをお待ちください」
お金を支払ってドリンクを待っている間、ミスドの店内にみさきの幻が見えて思い出に支配された