☆ハイローハート
あこは「いないよ」と即答する
「なんで?」
「モロは好きな人いないもん」
「モテそうなのに」
「モロの事を好きな男はいっぱいいるけどね」
とあこはさやかの顔を正面から見つめている
とよきは意味深に俺に目をやるし……
「俺も、みさきのことチョ~好きなのに、全然相手にしてもらえないんだもんな~」
ナルが泣きまねをしながらそう言うと、「ふ~ん」とさやかは納得いかなそうな返事をした
「あの子、大人っぽいからおじさんにモテそうだと思ったけど、
同年代にもモテるんだ……
種田くんも、かわいいと思う?」
「別に」
「じゃあ理一くんは??」
……え??
俺にも聞くわけ??
「もしかわいいって思ってても、自分の彼女の前で他の女を褒めるほど理一はデリカシーのない男じゃないよ」
とあこがため息をついた
「そっかぁ、理一くんやさしいっっ
理一くんはさやかに“さやかが一番タイプ”って言ってくれたもんね~」
気まずさが半端じゃなくて、「そうだっけ?」とあいまいな返事をしてしまった
「外見が好みでも中身が伴わなきゃね
写真見て満足するだけならいいけど、外見だけじゃ付き合えないし」
あこがそう言った瞬間に、電話が鳴り響いた
「あ、MJだ……」
とあこは席を立つ
さやかが俺の顔を見ながら「中身が伴わないって、さやかの事かな?」と言うから、焦って否定した
「一般論だよ、一般論」
「そうそう」とナルも同調してくれる
しばらくするとあこが戻ってきて「近くにMJがいるみたいだから、アタシ行くね」とカバンを持つと、とよきも立ち上がった
「とよきも行く?」
「ああ」
「じゃあさやかちゃん、またね」
あこが行ってしまうとさやかも「帰る」と立ち上がったから、妙な解散になってしまった
「なんで?」
「モロは好きな人いないもん」
「モテそうなのに」
「モロの事を好きな男はいっぱいいるけどね」
とあこはさやかの顔を正面から見つめている
とよきは意味深に俺に目をやるし……
「俺も、みさきのことチョ~好きなのに、全然相手にしてもらえないんだもんな~」
ナルが泣きまねをしながらそう言うと、「ふ~ん」とさやかは納得いかなそうな返事をした
「あの子、大人っぽいからおじさんにモテそうだと思ったけど、
同年代にもモテるんだ……
種田くんも、かわいいと思う?」
「別に」
「じゃあ理一くんは??」
……え??
俺にも聞くわけ??
「もしかわいいって思ってても、自分の彼女の前で他の女を褒めるほど理一はデリカシーのない男じゃないよ」
とあこがため息をついた
「そっかぁ、理一くんやさしいっっ
理一くんはさやかに“さやかが一番タイプ”って言ってくれたもんね~」
気まずさが半端じゃなくて、「そうだっけ?」とあいまいな返事をしてしまった
「外見が好みでも中身が伴わなきゃね
写真見て満足するだけならいいけど、外見だけじゃ付き合えないし」
あこがそう言った瞬間に、電話が鳴り響いた
「あ、MJだ……」
とあこは席を立つ
さやかが俺の顔を見ながら「中身が伴わないって、さやかの事かな?」と言うから、焦って否定した
「一般論だよ、一般論」
「そうそう」とナルも同調してくれる
しばらくするとあこが戻ってきて「近くにMJがいるみたいだから、アタシ行くね」とカバンを持つと、とよきも立ち上がった
「とよきも行く?」
「ああ」
「じゃあさやかちゃん、またね」
あこが行ってしまうとさやかも「帰る」と立ち上がったから、妙な解散になってしまった