☆ハイローハート
みさきに“帰れ”って言われたら帰りたくなくなったし

みさきが怒ってたらチューしてもっと怒らせたくなったし

気を抜いてるとチューしてびっくりさせたくなったし……


あ~
最近やたら自分が変態だって実感するなァ

と考えると、睡魔に抗わずに目を閉じた

黒板を汚していくチョークの規則正しい音が余計に眠気を誘うメトロノームみたい


――「ストップ」

みさきの服の中に手を入れたらそう言って拒まれたのを覚えている

処女でも処女じゃなくてもやめる気はなかったけど……
思い返せば自分が必死だったことまで思い出す

否定の言葉をいわれる前に話しかけて、気がそれた瞬間にキスして
やたらチラ見せして誘ってくる腰に直に触れたら……
そりゃ止まりません

しかも

散々拒否った後に、あきらめて受け入れる瞬間の興奮ったらない

それに

散々拒否ってたんだから受け身に徹するのかとおもいきや、いざ吹っ切るとめちゃくちゃ積極的

俺の服脱がすわ、俺の上に乗るわ、俺の…………


あ、やば


必要以上に思い出しちった……

しかも、リアルに俺……たまってるからね


髪が邪魔にならないように手でまとめて持ち上げると、顔を埋めるみさきが俺を見上げてきて……

自分自身が勝手にスタートした回想のせいで眠気が雲散霧消すると、かわりに性欲が首をもたげてくる

……いや、だから、昼下がりの授業中なんだから……

どーしようもねーだろ


気をそらすために飛行機雲や、相変わらず白い姿の月に目をやるけど、全然ダメ


落ち着け、俺

って思ってるのに、“理一のして欲しい事、全部してあげる”とみさきの声が俺を誘った


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