☆ハイローハート
「なんでケータイ隠すの?」

「い、いや、びっくりしただけ……何?」

「みさきちゃんからメール来た??」

「みさき?来てないけど、なんで?」

「え~?じゃあみさきちゃんお母さんにだけメールくれたのかしら??」


とケータイを取り出しながらるんるんした声を出している


「えっとね……
“理一ママの作った料理が食べたいです
こっちではサンドイッチばかり食べています
7月下旬に帰国する予定だったんですけど、オーストラリアの学校は4学期制で休みの関係上帰国を1ヵ月早くしました“」


俺はベッドから落ちる勢いで座りなおす


「“6月中旬か下旬あたりに帰ります”だって」

「マジで!!」


俄然、心おどるゼ~~


なんて思っていると、龍一が顔を出す

「そのメール俺にも来たよ」

……え……

「そう♪
じゃあ、理一だけ仲間はずれなんだわ」

母親の言葉が胸を突き刺す

……っつか、そういやなんで母さんまでみさきのメアド知ってんだよ

そして、なんでみさきは俺よりも母さんと龍一の方が仲良しなわけ??

母さんはるんるんしたまま去って行った


残った龍一が「元はといえば理一の友達なのに、なんでみさきは理一にメールしないの??なんか嫌われることしたの??」と突っ込んでくる

「うるせーな、お前は金髪の女の写真でも見てれば~?」

「は?金髪なんか興味ないし」

「うそつけ」

「俺の友達にみさきの写メ見せたらめっちゃかわいいって大人気」

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