☆ハイローハート
龍一はケータイをスウェットのポケットに入れてしまった


「なんであんなに仲良かったのに、みさきは全然理一にメールしないの??」

「さぁな、お前には教えない」

「どーせ、嫌われるようなことしたんだろ」


龍一の言葉に鼻で笑って答えた


「ま、でも俺も着々と身長が伸びてるし、理一はゼンッゼン相手にされてないし、みさきにイイ事してもらうのが楽しみだな」

「だからそのイイ事ってなんだっつーの」

「教えるわけねーじゃん」


チッ……とあからさまに舌打ちをして俺は本を持ち直すと自分の部屋に戻るために立ち上がった


「龍一、身長何センチになったの?」

「165センチ」


……みさきって身長何センチだったっけ??


そういえば、俺って今身長何センチなんだろ……


龍一の前に立つと、俺のあごか口の辺りに龍一の頭頂部


「理一、背のびたんじゃねーの??」

「……俺って身長何センチだっけ??」

「知るわけねーだろ!!」


と龍一は呆れたように言うと、ソファーをどいた俺と入れ替わりでそこを陣取った


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