☆ハイローハート
国坂の提案で高速バスに乗って地元近くまで戻ってくると、そこからは電車に乗った
久々に入ったみさきの家は新しい家具が運び込まれていて、あの日なくなったものは全て新品に補充されていた
明らかに未使用、保証書が貼り付けられたまま
「わ、しんぴーん!!
感謝感謝」
みさきが騒いでいる間、俺は以前のままのローテーブルに乗っている置き書きをみつけた
見るつもりはなかったけれど、短いその文章は一瞬で読めてしまう
――おかえり
たりないものがあったら電話するか、店に顔出して
ママ
ママ
……みさきって、ママなんて呼んでたっけ??
いや、「お母さん」って呼んでたよなあ……
「みさき」
と呼んで、その置き手紙を手渡した
「ん、サンキュ
さて、片付けるか」
「ちょっと座って休んでたら?
さすがに疲れたでしょ?」
MJはコンビニで買ってきた紙パックのカフェオーレを取り出して渡しながら、みさきを座らせる
「家の掃除してあげるから、あとでそのトランクの中身は自分で片付けて」
「ありがとう~MJ~~~」
新しいソファーにみさきは三角座りしながらMJとあこが動いているのを見ている
さて、何するか……
なんて考えていると、あこに「男は座ってれば?」といわれて、すごすごと俺と国坂はきれいな木目の新しいダイニングテーブルのイスに座った
みさきはダイニングテーブルの上のほこりをふっと吹き飛ばすと、「はい」と俺と国坂の分のカフェオーレも出してくれる
自分でしたくせに、自分でほこりを吸い込んでむせてるみさき
めがねの奥の国坂の目は、みさきを見る時にだけ優しさを帯びる
「やっぱり、女の子の友達は頼りになるね
俺来ても邪魔なだけだったかな……」
ほんと、邪魔
久々に入ったみさきの家は新しい家具が運び込まれていて、あの日なくなったものは全て新品に補充されていた
明らかに未使用、保証書が貼り付けられたまま
「わ、しんぴーん!!
感謝感謝」
みさきが騒いでいる間、俺は以前のままのローテーブルに乗っている置き書きをみつけた
見るつもりはなかったけれど、短いその文章は一瞬で読めてしまう
――おかえり
たりないものがあったら電話するか、店に顔出して
ママ
ママ
……みさきって、ママなんて呼んでたっけ??
いや、「お母さん」って呼んでたよなあ……
「みさき」
と呼んで、その置き手紙を手渡した
「ん、サンキュ
さて、片付けるか」
「ちょっと座って休んでたら?
さすがに疲れたでしょ?」
MJはコンビニで買ってきた紙パックのカフェオーレを取り出して渡しながら、みさきを座らせる
「家の掃除してあげるから、あとでそのトランクの中身は自分で片付けて」
「ありがとう~MJ~~~」
新しいソファーにみさきは三角座りしながらMJとあこが動いているのを見ている
さて、何するか……
なんて考えていると、あこに「男は座ってれば?」といわれて、すごすごと俺と国坂はきれいな木目の新しいダイニングテーブルのイスに座った
みさきはダイニングテーブルの上のほこりをふっと吹き飛ばすと、「はい」と俺と国坂の分のカフェオーレも出してくれる
自分でしたくせに、自分でほこりを吸い込んでむせてるみさき
めがねの奥の国坂の目は、みさきを見る時にだけ優しさを帯びる
「やっぱり、女の子の友達は頼りになるね
俺来ても邪魔なだけだったかな……」
ほんと、邪魔