☆ハイローハート
MJに言われて俺は冷蔵庫をのぞいた
……お茶と、オレンジジュース……低脂肪乳
一年間いなくなるってわかってんだから、捨てて行けっつーの
かと言ってMJに“否”という根性もない俺は、順番にフタをあけて……容器を傾けた
お茶って、ドロッてするんだ
ドロッてなるんだ
……水を流しながらお茶と、オレンジジュースを流す
思っていたほどの悪臭もしない
低脂肪乳以外は
MJは鼻を押さえて嫌そう~な顔
全て流し終えると、MJは空きパックをゴミ袋に入れた
「ねえ理一くん、買ってきたゴミ袋を玄関に置いてるから取ってきてくれない??」
……MJって人使い荒いっていうか、俺使いが荒い
なんか、俺だけ修行みたい
ま、いいけど……
廊下を出ると寝室のドアが薄く開いてて、中でみさきがトランクをあけてガサゴソしているのが見えた
ゴミ袋をとって戻ろうとすると、国坂の声が聞こえてくる
別に聞こうと思ったわけじゃない、聞こえてきただけ……不運にも
「一年間待ってたのは間違いじゃなかった」
あーー、まずい
たかがゴミ袋を取りに行くだけで戻ってこない俺を不審に思ってMJがリビングから顔を出してのぞいた
足の上に重りを乗せられたように動けない
「いつもメール、すごい嬉しかった
なんかうっかり寂しくなってしまいそうなときは、国坂くんからのメールに返事したら気分が紛れたし」
一年間俺は自分の事で精一杯で、フラフラしてただけ
何一つ、みさきのためにしてあげたことはない
……お茶と、オレンジジュース……低脂肪乳
一年間いなくなるってわかってんだから、捨てて行けっつーの
かと言ってMJに“否”という根性もない俺は、順番にフタをあけて……容器を傾けた
お茶って、ドロッてするんだ
ドロッてなるんだ
……水を流しながらお茶と、オレンジジュースを流す
思っていたほどの悪臭もしない
低脂肪乳以外は
MJは鼻を押さえて嫌そう~な顔
全て流し終えると、MJは空きパックをゴミ袋に入れた
「ねえ理一くん、買ってきたゴミ袋を玄関に置いてるから取ってきてくれない??」
……MJって人使い荒いっていうか、俺使いが荒い
なんか、俺だけ修行みたい
ま、いいけど……
廊下を出ると寝室のドアが薄く開いてて、中でみさきがトランクをあけてガサゴソしているのが見えた
ゴミ袋をとって戻ろうとすると、国坂の声が聞こえてくる
別に聞こうと思ったわけじゃない、聞こえてきただけ……不運にも
「一年間待ってたのは間違いじゃなかった」
あーー、まずい
たかがゴミ袋を取りに行くだけで戻ってこない俺を不審に思ってMJがリビングから顔を出してのぞいた
足の上に重りを乗せられたように動けない
「いつもメール、すごい嬉しかった
なんかうっかり寂しくなってしまいそうなときは、国坂くんからのメールに返事したら気分が紛れたし」
一年間俺は自分の事で精一杯で、フラフラしてただけ
何一つ、みさきのためにしてあげたことはない