☆ハイローハート
…………

…………

…………??


え??


「まだみさき帰ってきて一日もたってねーのに、諦めるの早くねえ??」

ナルの言葉はまさに目からうろこ

諦めないっていう選択肢ははなからなかった


「お前、俺を見習え」

今度はとよきにも腕を引っ張られた

そういや……とよきは今まで散々あこが他の男と付き合うのを見てきたんだよな……

しかも、自分の彼女が元カレに会いに行くのも許してたし……

器デカ

むしろ器に手と足が生えたようなもんだな、とよきは


俺は重い体をベッドの上に座らせると、「諦めなくていいんだ」と呟いた


EXILEを再生し終えたコンポがウィンウィン動いて、次のCDの再生準備をはじめる

3枚までセットできるこのコンポは、一枚ずつ順にPLAYしていくように設定してある

もちろんはじまったのはONE OK ROCK


「俺やっぱワンオクが好きだわ~」

とナルが部屋のドアを開いた

さっきこの部屋に戻ってきた時とは全く違う気分になっている自分を感じて、俺は顔をあげた


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