☆ハイローハート
「雄一より龍一より、俺が一番今のケータイ長く持ってんだからな!!!」
『わかったわよ
機種変すればいーじゃない』
「今どこ?
すぐ機種変したい」
……
『ほんと、昔っから我慢の出来ない子ねあんたは
駅前のお店で松本さんがいたら融通利かせてくれると思うから行けば?』
「今から行っていい??」
『はいはい、どうぞ』
「あとでお金ちょーだいね」
『はいはい』
電話を切ってガッツポーズ
「っつーわけで行ってくる
龍一、お前どんなケータイにしたの??」
寝そべったまま龍一が腕をのばしてケータイをぶらさげた
「兄ちゃんもそれ?」
「そう」
「ふ~ん」
財布とケータイを持って玄関を出ると灰色の空
分厚い雲からは止みそうにもない雨がひっきりなしに落ちてくる
かさたてのビニール傘を取って、エレベーターがくるまで
TO:みさき
TITLE:本日のご予定は
本文
何時ごろに来る?
と送信した
下降をはじめたエレベータがすぐに止まってドアを開く
そこにはケータイを操作しているみさきが立っていて、ケータイと俺を交互に見るとおかしそうに笑った
そして「今から買い物行くから、それが終わったら行く、……送信」と俺に向かってケータイのボタンを押すマネをした
『わかったわよ
機種変すればいーじゃない』
「今どこ?
すぐ機種変したい」
……
『ほんと、昔っから我慢の出来ない子ねあんたは
駅前のお店で松本さんがいたら融通利かせてくれると思うから行けば?』
「今から行っていい??」
『はいはい、どうぞ』
「あとでお金ちょーだいね」
『はいはい』
電話を切ってガッツポーズ
「っつーわけで行ってくる
龍一、お前どんなケータイにしたの??」
寝そべったまま龍一が腕をのばしてケータイをぶらさげた
「兄ちゃんもそれ?」
「そう」
「ふ~ん」
財布とケータイを持って玄関を出ると灰色の空
分厚い雲からは止みそうにもない雨がひっきりなしに落ちてくる
かさたてのビニール傘を取って、エレベーターがくるまで
TO:みさき
TITLE:本日のご予定は
本文
何時ごろに来る?
と送信した
下降をはじめたエレベータがすぐに止まってドアを開く
そこにはケータイを操作しているみさきが立っていて、ケータイと俺を交互に見るとおかしそうに笑った
そして「今から買い物行くから、それが終わったら行く、……送信」と俺に向かってケータイのボタンを押すマネをした