☆ハイローハート
夕飯間近の時間までナルと風香ちゃん&とよきとあことカラオケで遊んだ


「なあ、今日みさきはー??」

どー考えても俺だけ仲間はずれな状況であこに八つ当たる

「用事あるって言ってたよ」

「デート?」

「さあ?」


風香ちゃんに会うのは二度目くらい

一度目は挨拶した程度だから、まともに話すのはほぼ初めてに近い


「ずっとナルヤくんからあこさんとみさきさんのお話聞いてたんで、すっごく会いたかったです~」


……気にしたこともなかったから知らなかったけど風香ちゃんは1歳年下で、丁寧語を使う

「MJさんにいつか占ってもらいたいな~」

「いつか会えるんじゃない?
っていうか、風香ちゃんかわいいのに、ナルのどこがいいの?」

「頼りになりますよ?ナルヤくん、かっこいいし」

「マジで?」


あこの言動は、実に失礼だ



ラブラブカップル達にあてられて、モヤモヤしながら帰って来る

家のお隣さんはカラオケを出てナル達と別れると、「カブにおいしい缶詰を買って帰る」と買い物デートに繰り出した


カラスがあっちこっちで鳴いている声に眠気を誘われたのか、大きくあくびをして「あーーあーー」と上を見ながら玄関を入ると、何かにぶつかった


「わっ……」

ん??

「前見て入ってこいよ、理一!」

と龍一の声がして前を見ると、玄関で靴をはいていたのか脱いでいたのか……超至近距離でみさきが俺を見上げていた


「え?みさき……なんでここに??」

「龍一のカテキョ、今日からしててん」

な・ん・だ・と~~~

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