☆ハイローハート
2~3日に一度、ゆりかちゃんからメールがくる
“バイトおつかれさまです!”
とか
“プール行ったりしないんですか?”
とか
“ありがとうです”“プールの予定はありません”とか丁寧に返信したりしている
土曜日
夕方からはバイトで、昼過ぎには美容師になるための勉強をしているあこの兄ちゃんの練習台になっていた
もうかれこれ数年、美容院には行かずずっとあこの兄ちゃんに切ってもらったり色を変えてもらったりしている
「夏だし、ちょっと短めにすっか?」
「え?俺短髪似合わなくない??」
「んー、いや短髪じゃなくても、せめて耳見えるくらいにしよーぜ
いくらなんでもちょっと暑苦しいだろこれ」
確かに、長らく切っていない
耳はすっかり隠れるし、後ろもシャツの襟がかくれそう
「夏休みだろ?
金髪にする?」
「それ、兄ちゃんが金髪にしたいだけでしょ?
やだよ俺」
「明るくしねーの??」
「んーーーーー
まあ金髪以外なら任せるよ」
「リョーカイリョーカイ」
ナルはあこの兄ちゃんに憧れて、今みたいな風貌になった
つまりその、あこの兄ちゃんはチャラい
髪型こそ短髪でさっぱりしてるけど、シャツとかいつもボタンあきすぎだし、見えてる黒革のチョーカーとかなんかエロいし、しゃべり方とかテンションが自信たっぷりって感じで……
あこの兄ちゃんって感じ
なのに捨て猫みたらほっとけなくてすぐ連れて帰ってきちゃうし、あこにだけは超甘い
だけどあこはあの性格だから全然甘えてきてくれなくて「寂しい」らしい
「とよきが、あことつき合い出したらしいな」
「そうなんっすよ」
「アイツの片思い歴には感心するけど、まあ俺の方があこの事好きだけどねってとよきに言っとけ
泣かせたら耳切るぞって」
あこの兄ちゃんの手にシャキーンとはさみがキラリ光って背筋が冷たくなった
“バイトおつかれさまです!”
とか
“プール行ったりしないんですか?”
とか
“ありがとうです”“プールの予定はありません”とか丁寧に返信したりしている
土曜日
夕方からはバイトで、昼過ぎには美容師になるための勉強をしているあこの兄ちゃんの練習台になっていた
もうかれこれ数年、美容院には行かずずっとあこの兄ちゃんに切ってもらったり色を変えてもらったりしている
「夏だし、ちょっと短めにすっか?」
「え?俺短髪似合わなくない??」
「んー、いや短髪じゃなくても、せめて耳見えるくらいにしよーぜ
いくらなんでもちょっと暑苦しいだろこれ」
確かに、長らく切っていない
耳はすっかり隠れるし、後ろもシャツの襟がかくれそう
「夏休みだろ?
金髪にする?」
「それ、兄ちゃんが金髪にしたいだけでしょ?
やだよ俺」
「明るくしねーの??」
「んーーーーー
まあ金髪以外なら任せるよ」
「リョーカイリョーカイ」
ナルはあこの兄ちゃんに憧れて、今みたいな風貌になった
つまりその、あこの兄ちゃんはチャラい
髪型こそ短髪でさっぱりしてるけど、シャツとかいつもボタンあきすぎだし、見えてる黒革のチョーカーとかなんかエロいし、しゃべり方とかテンションが自信たっぷりって感じで……
あこの兄ちゃんって感じ
なのに捨て猫みたらほっとけなくてすぐ連れて帰ってきちゃうし、あこにだけは超甘い
だけどあこはあの性格だから全然甘えてきてくれなくて「寂しい」らしい
「とよきが、あことつき合い出したらしいな」
「そうなんっすよ」
「アイツの片思い歴には感心するけど、まあ俺の方があこの事好きだけどねってとよきに言っとけ
泣かせたら耳切るぞって」
あこの兄ちゃんの手にシャキーンとはさみがキラリ光って背筋が冷たくなった