☆ハイローハート
他にも単発でお客さんが来はじめて、土曜日はさすがに忙しい

俺がやさぐれてすねる事件が勃発したのは19時半だった


忙しいとかからかわれるとか、そういうことでは機嫌を損ねない俺だけど


草野球のおっちゃん達はすっかりできあがって、ホルモンを焼きながらビールの量も少し落ち着いてきた頃

「あい、これキャベツね
野菜たべなきゃバランス悪いっておばちゃんがいっぱい入れてくれたよ」

ボウルに山盛りのキャベツを3皿置いた時

店のドアがガラガラと開いて

草野球の監督が「お、めずらし~、若い女の子が来たよ」とうれしそうなんだか、いやらしそうなんだかわからない赤い顔で笑った


わ!!!


みさきとMJじゃん!!

その後からとよきとあこまで入ってくる


「り~いちっっ」

みさきがニッコニコで手を振って……

ってゆうか、腰近くまであったストレートの髪が胸の上あたりまで切られていて、ふわふわになっている

留学に行く前みたいな髪型

ストレートもいいけど、ふわふわもかわい~


「バイトの彼女??」

監督が俺をうらめしげな顔で見ていることにも気付かず、みさきに歩み寄った


「何?」

と言うと、すかさずMJから冷たい一言

「何って何?
お客さんでしょ、席あるの?ないの?」

「……あります」


とMJ様ご一行をご案内する

不本意だけど、草野球団体の近く

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