☆ハイローハート
店が落ち着いてきたのは22時過ぎ

草野球の団体とみさき達の他に一組


おっちゃんは一息ついて換気扇の下でタバコを吸っていて

おばちゃんは俺がさげたお皿を洗っている


店内の空いたテーブルをキレイにし終えると、少し頭に余裕がでてきた


……プール??

ナルのバイトしてる市民プールに行ったって言ったよな

っつーことは、水着??


「理一くん、これお友達にサービス」

おばちゃんがオレンジジュースを5本差し出してくれた

「1本多いよ」

「理一くんの分
もう今から忙しくなることはないから、理一くんもちょっと座ったら?」

「ラッキー
んじゃ、いただきます!!」

とみさき達の元へと向かった


「はい、これサービスでもらった」


テーブルにドンと置くとみさきが「おばちゃんありがとー♪」って大きな声を出す

監督が「姉ちゃん、関西の子?」ときっかけを見つけてウキウキ顔


「大阪ですけど」

「おっちゃんな、小さい時東大阪におってん」

「えー、マジで??」

「近大の近く」

「へえ~そうなんや~~」

「関西弁なんか久しく使わへんから懐かしいけど、意外と忘れへんもんやな」


みさきが監督につかまったのは若干うっとーしいけど、俺は「プール行ってたの?」ととよきに話しかけた

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