☆ハイローハート
「あ、あんな……女子高生を生活し、指導なんて……
俺、趣味じゃねーし」

「見てんじゃねーか」

「タイトルとパッケージしか見てねーよ」

「うそつけ」

「っつか、見てんのは理一だろーが」


サッサと食べ終えて龍一に目を向けるとにらみつけた


母さんが桃の入った紙袋を二つテーブルに置くと龍一がソファーを飛び降りてくる


「俺がみさきんとこ行くから、理一はあこ姉の方な」

「どっちも俺一人で行けるっつーの、しつけーなお前」

「そんなこと言って理一、みさきに生活指導しようとしてんだろ」

「んなわけねーだろ、ばかっっ!」


俺たちの会話に耐え切れなくなったのか冷蔵庫のドアをものすごい音を立ててしめた母さん


「うるっさいのよ、このくそエロ兄弟
母さんは理一に頼んだの、龍一は友達とゲームしてなさい」

くそエロ兄弟……??


ふくれた龍一が「あー!!親が子供の前で“くそ”とか言っていいのかよ!」とあげ足をとっている


「大人も“くそ”くらい言うわよ、くそくそくそ!」


……母さん


俺は紙袋を二つ手に取るといそいそとリビングを出た

背後から母さんの声だけが追ってくる


「理一、生活指導しちゃだめよ!」



……するかっっ!!

いや、したいけどっっ!!

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