☆ハイローハート
なんていうか、それだけで俺は内心ヒヤヒヤで

流れる汗は、半分冷や汗みたいな

「俺、まじめに生きてるのに、なんで問題は向こうからやってくるんだろ?」

ハーフタイムに再び水道で頭を冷やして、今度はスポーツドリンクで体内から体を冷やしながらぼそっと呟いた

ナルが「アハッ」って笑う

……笑い事じゃねーよ

暑くて暑くてぶっ倒れそうな試合だけど、むしろ俺はこれがずっと続いてくれればいいとすら思っている

俺がマジでぶっ倒れそうなのは試合後だ

「ギャラリーがいるのは嬉しいけど、なんでこんな夏休み真っ最中の練習試合のこと知ってんだろーな」

気が重くて自然とでるため息、ナルの言葉に返事すらできない

あーあ、マジで

疲れが二倍増し

「だーいじょうぶだって!!
案ずるより産むが易し!!試合が終わったらさくっと帰ろうぜ?な?」

いっつも元気になんでもやりこなすナルはすげー

ポジティブシンキングっていうか、深く考えないというか

なんでもいーじゃん、なんとかなるって!みたいな

あれ?適当ってことか???


「ついでにみさきも呼んじゃえよ」


……あ、違うな

コイツ楽しんでるんだ、この状況を


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