☆ハイローハート
しかも、あれは花火大会を断る口実で……
別にさやかに配慮したわけじゃ、ないし
「ええとね、俺この後」
くったくたの脳がこの場を切り抜けるいい案を搾り出すべく走り回っている
「理一!帰るけど~!」
「……ナル!!
お、俺、今日、ちょっと先約があって、ごめん!
また今度!!」
と逃げるようにスポーツバッグを片手で取ってななめがけにすると、ナルの元へと走った
「理一くんお疲れさま~」
と風香ちゃんの穏やかな声
「……ナル、助かった」
「ん」
風香ちゃんの友達は途中下車して、風香ちゃんはナルの家、俺は自宅へ
帰ったらアイスあったっけ???
食欲はないけど、アイスクリームなら食べたい
きつい日差しで露出した腕に痛みを感じた
アスファルトが熱されて湯気があがっているように感じるくらい
俺はマンションが見えてくると、(国坂に会いませんように)と考える
こないだのことがショックすぎて、みさきには何て声をかければいいのかわからない
普通にしゃべれるかどうかすら謎
だけど、会いたいとは思う
会いたいっていうより
……見たい、みさきを
ああ、そうだ
あこの家に寄ろう
MJに本を返さなくては
別にさやかに配慮したわけじゃ、ないし
「ええとね、俺この後」
くったくたの脳がこの場を切り抜けるいい案を搾り出すべく走り回っている
「理一!帰るけど~!」
「……ナル!!
お、俺、今日、ちょっと先約があって、ごめん!
また今度!!」
と逃げるようにスポーツバッグを片手で取ってななめがけにすると、ナルの元へと走った
「理一くんお疲れさま~」
と風香ちゃんの穏やかな声
「……ナル、助かった」
「ん」
風香ちゃんの友達は途中下車して、風香ちゃんはナルの家、俺は自宅へ
帰ったらアイスあったっけ???
食欲はないけど、アイスクリームなら食べたい
きつい日差しで露出した腕に痛みを感じた
アスファルトが熱されて湯気があがっているように感じるくらい
俺はマンションが見えてくると、(国坂に会いませんように)と考える
こないだのことがショックすぎて、みさきには何て声をかければいいのかわからない
普通にしゃべれるかどうかすら謎
だけど、会いたいとは思う
会いたいっていうより
……見たい、みさきを
ああ、そうだ
あこの家に寄ろう
MJに本を返さなくては