☆ハイローハート
「なんでよ~~
アタシが一番三人の中でも温厚やろ??」

「だとしても、男がらみの女の恨みは怖いよ??ね?MJ」

「そういうことね」

「そうか、男がらみか……
って、なんでやねん!!!」

モロのノリ突っ込みはスルーしたMJが「だからあこ、ペットショップ発案者は、その人が生まれた瞬間にタイムスリップして殺すべきよ」と真顔で言った


生まれた瞬間に……って

新生児を殺すのには勇気がいるというか……100%できない

でも世の中全ての生き物には新生児期があって……


「やっぱり殺人はだめよね」


とアタシ達三人の意見はそうゆうところでおさまった

……なんてモラルのある会話



――「ほんまにこれで別れるつもり?」

「ちょっと頭冷静にしてね、それでとよきには切り出そうと思ったの」

「切り出すって??」

「付き合えないって」

「結論早すぎるってば!!」

「だって、アタシの中で答え決まってるよ?」


モロの向こうでサリーが動く

丸い目をぱちりとあけて、すくっと立ち上がるとアタシをまっすぐ見る

……なによ、サリーのためだけにつきあったりなんてしないんだから


と考えた瞬間、カブが体を起こした

直後に肩が上下して息が荒くなる


悲鳴をあげながらカブに駆け寄ると、すぐに抱き上げた

< 494 / 756 >

この作品をシェア

pagetop