☆ハイローハート
個人的に舐めたいのは

うん、そりゃ全体的に全身舐めまわしたいけどそういうわけにいかないし……

どこか一箇所って言われたら……やっぱ……


とよきの近くに座って「どっか行ってたん?」と小声で尋ねているみさきの薄桃色の唇にポーーーっと見惚れていた

押さえつけて、あの口……飽きるまで舐め続けたい

欲求不満がたたって、目の前のみさきで妄想するだけでやばい

あ~~、なんで今ふたりっきりじゃないんだろ

龍一ととよきが邪魔

……ここは龍一の部屋なんだけど


みさきが確認するようにこっちを見て、ガン見している俺の視線に気付くと関西人らしい二度見をしてくれた


「理一??もう覚えた??」


あ、そうだ
覚えなきゃ、舐められないんだった

教科書に目を落とす
こんなに必死に何かを頭に叩き込むのって、いつ以来ですか??


「とよき……あとでちょっと話あるねんけど」

「ん、17時半くらいまでなら大丈夫だけど」

「うん、じゅうぶん」


聞こえてきた会話は、ちょうど俺が「conversation」の単語を覚えている最中だった


30分ほどたって、みさきがストップをかける

「もう覚えた??」

まず龍一から……と龍一の教科書をとりあげて、順番に日本語を言うとそれを龍一がノートに英訳して書く

「合計35個!龍一全問せいか~い♪」

ん、いや、ちょっと待てよ

俺が舐めるのはさておき、龍一も舐めるってこと?
……どこを??

しかも執念で全問正解しやがったし……っつーことは、舐めること決定じゃん???
……どこを??

最悪みさきの足先くらいなら……いやダメだ、絶対ダメ

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