☆ハイローハート
とよきの前にしゃがみこむとみさきは「ごめん、アタシから連絡すれば良かった」と謝った


「あさってのクルージングね、アタシあこと行くから……
とよきと理一もおいでよ
今夜電話して、予約に二人追加してもらっとくし
いつもと違う雰囲気なら、ゆっくり話できるかもしれへんしさ、ね??」



とよきは返事しない


「理一も、いいよね?」

「俺は、願ったり叶ったり」

「とよきもムリヤリ連れて来てよ?」

「了解」



立ち上がらないとよきの頭の中は今何でうめつくされてるんだろう??

自分が、自分の好きな女を傷つけたとわかった時のキモチは痛いほどわかる

そういうつもりじゃなかったなんて、言い訳でしかなくて

取り消したいのに、取り消せなくて

やり直したいのに、やり直せなくて


その時の相手の顔を思い出しただけで、心臓が痛くて


抱きしめて、謝って、許してもらうことができたなら、もう二度と傷つけないと心に誓うんだ



「スイミング、いいの??」


ととよきに声をかけると無言でたちあがって、俺の家に靴を履きに行くとそのまままた出て行ってしまった

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