☆ハイローハート
18時を過ぎると、にわかに不安が勝ってくる
出航は18時半
遅くても5分前には乗らなくちゃいけないと思うんだけど……
三人とも言葉が少なくなってきた頃
「あれ??」
という女の声が聞こえて俺たちは一斉に振り返った
全く知らない女が二人、こっちを見ている
一人は髪をアップにしていて、首が大きく開いた服からブラジャーの肩紐があからさまに見えている
もう一人はワンピースの胸元があきすぎで、チラリズムの趣が全くない
しかも厚底のウェッジソールを履いてもみさきより背が低い
「諸岡さん??」
「うっそ!あの??」
と二人のイントネーションはこの短い会話でも関西出身だと明白だった
「うわ、めっちゃ久しぶりやん」
「諸岡さんも招待券あたったん?」
とほぼ同時に発せられて、みさきは「うん……二人も?」と聞き返している
「当たったから学校さぼって朝からこっち来てん
明日は土日やし、クルージングついでに観光??」
「っつか、こっちに引越したとは聞いてたけどまさか会うとは思わんかったわ」
みさきもたいがい早く動く舌だと思ってたけど、この二人はそれに輪をかけて早い
関西人ってこんなにしゃべるのはやいの??
二人は俺ととよきを見ると突然「相変わらず男しか友達おらんねや」と口調に嘲笑を交えた
「諸岡さんって、大阪でもモッテモテでいつも男に囲まれてたんよ~」
「しかもすぐ家に入れてもらえるって学校でも有名やったもんな」
「最高は何Pとかって噂まで立ってたもんな?」
「ってゆうか、諸岡さんってあの笹川とヤったんやろ?
あんなキモい男でもいいんや~ってみんなゆってたで」
…………
「んで?今日は三人でクルージング?
相変わらず誰とでもいい感じなんや」
出航は18時半
遅くても5分前には乗らなくちゃいけないと思うんだけど……
三人とも言葉が少なくなってきた頃
「あれ??」
という女の声が聞こえて俺たちは一斉に振り返った
全く知らない女が二人、こっちを見ている
一人は髪をアップにしていて、首が大きく開いた服からブラジャーの肩紐があからさまに見えている
もう一人はワンピースの胸元があきすぎで、チラリズムの趣が全くない
しかも厚底のウェッジソールを履いてもみさきより背が低い
「諸岡さん??」
「うっそ!あの??」
と二人のイントネーションはこの短い会話でも関西出身だと明白だった
「うわ、めっちゃ久しぶりやん」
「諸岡さんも招待券あたったん?」
とほぼ同時に発せられて、みさきは「うん……二人も?」と聞き返している
「当たったから学校さぼって朝からこっち来てん
明日は土日やし、クルージングついでに観光??」
「っつか、こっちに引越したとは聞いてたけどまさか会うとは思わんかったわ」
みさきもたいがい早く動く舌だと思ってたけど、この二人はそれに輪をかけて早い
関西人ってこんなにしゃべるのはやいの??
二人は俺ととよきを見ると突然「相変わらず男しか友達おらんねや」と口調に嘲笑を交えた
「諸岡さんって、大阪でもモッテモテでいつも男に囲まれてたんよ~」
「しかもすぐ家に入れてもらえるって学校でも有名やったもんな」
「最高は何Pとかって噂まで立ってたもんな?」
「ってゆうか、諸岡さんってあの笹川とヤったんやろ?
あんなキモい男でもいいんや~ってみんなゆってたで」
…………
「んで?今日は三人でクルージング?
相変わらず誰とでもいい感じなんや」