☆ハイローハート
「気をつけた方がいいよ
諸岡さん、病気持ってるって噂もあったくらいやし」
と一人の視線が俺に向いたから、何か言おうと思った時
「お・ま・た・せっ!!!!!!!」
と現れたあこが、厚底ウェッジソールの背中をドーンと押した
……あ、足首が……
厚底だから足首がいまグネって……グネ~~って曲がった
ウェッジソールさんはこけることなくそのまま体勢を立て直したけれど、黒髪であごまである前髪をかきあげたド迫力なあこを見て勢いをそがれたようだった
「ちょっとあんた何?」
と肩紐まるだしの女が勇気を出したけど、あこが靴を片方脱いでこちらに突き出すから殴られると思ったのか、女は「うわっっ」と両手で受け身を取った
「見てよモロ、走ったからかかとがこんなに磨り減った」
とピンヒールを見て「バーゲンで買ったばっかりなのに」とあこが嘆く
一人で受け身を取っている女と俺たちの間に流れる薄ら寒い空気
あこは靴を履きなおしながら「女の友達いるよ?女子校だし、女の友達だらけだから」と言って、「男にもモテてるけどね」と付け加えた
「あなた達、顔も性格も醜いわ
生まれてきたことを悔いなさい」
女達にそういい捨てると、みさきの手をとって船乗り場の受付へ向かって行くあこを追った
……やっぱりあこって無敵なんだなって思っていると、招待券と財布をだしているみさきの横で
「ね、最後の捨て台詞MJっぽくなかった??
MJのまねしたんだけど、似てた??似てたよね??」
と楽しそう
みさきが「MJかと思った」っていうとにこにこ笑顔のあこ
「でっしょー!アタシもMJになりきった」
と言って満足気に俺たちを振り返ると「あんた達自腹でしょうが!」とみさきに財布をしまわせた
諸岡さん、病気持ってるって噂もあったくらいやし」
と一人の視線が俺に向いたから、何か言おうと思った時
「お・ま・た・せっ!!!!!!!」
と現れたあこが、厚底ウェッジソールの背中をドーンと押した
……あ、足首が……
厚底だから足首がいまグネって……グネ~~って曲がった
ウェッジソールさんはこけることなくそのまま体勢を立て直したけれど、黒髪であごまである前髪をかきあげたド迫力なあこを見て勢いをそがれたようだった
「ちょっとあんた何?」
と肩紐まるだしの女が勇気を出したけど、あこが靴を片方脱いでこちらに突き出すから殴られると思ったのか、女は「うわっっ」と両手で受け身を取った
「見てよモロ、走ったからかかとがこんなに磨り減った」
とピンヒールを見て「バーゲンで買ったばっかりなのに」とあこが嘆く
一人で受け身を取っている女と俺たちの間に流れる薄ら寒い空気
あこは靴を履きなおしながら「女の友達いるよ?女子校だし、女の友達だらけだから」と言って、「男にもモテてるけどね」と付け加えた
「あなた達、顔も性格も醜いわ
生まれてきたことを悔いなさい」
女達にそういい捨てると、みさきの手をとって船乗り場の受付へ向かって行くあこを追った
……やっぱりあこって無敵なんだなって思っていると、招待券と財布をだしているみさきの横で
「ね、最後の捨て台詞MJっぽくなかった??
MJのまねしたんだけど、似てた??似てたよね??」
と楽しそう
みさきが「MJかと思った」っていうとにこにこ笑顔のあこ
「でっしょー!アタシもMJになりきった」
と言って満足気に俺たちを振り返ると「あんた達自腹でしょうが!」とみさきに財布をしまわせた