☆ハイローハート
ほら、すぐ拒絶する
そんな姿に俺が興奮するって、わかってねー
閉じた口にケーキをおしつけると口の周りに生クリームがついて、口を閉じたままみさきが顔を引いて笑っている
「ん~~っっ」って軽く首をふる彼女に更に押し付けると、鼻にまで生クリームがついた
笑いをこらえきれなくなって口をあけたからやっとケーキは食べてもらえたけど、ほとんどの生クリームは口のまわりについてて、みさきは指先であっという間にそれを拭ってしまった
「あーーーっっ」と俺は悲痛な声を出す
「何よ」
「口の周りの生クリーム、俺が舐めようと思ったのに」
というと、左手でぺちっとおでこを叩かれた
この間のカテキョの時、全問正解でみさきの唇を飽きるまで舐めようと思ってた反動
「俺についた生クリームも舐めていいから」と交換条件を出しても
「んなもん、アタシの得にならへんわ」と即座に却下されてしまった
それは確かにそうなんだけど……
二人でふざけあいながら、結局二人でケーキを完食……
散歩して、小腹をすかせて帰って来たとしても、あこととよきの分はもうない
……ま、でも……帰ってこなくてもいいけど
と空いた二人のイスを見た
「あこ……めっちゃすごい迫力やったな」
「髪の毛、真っ黒に戻ってたしね」
「今日の用事って美容院やったんや」
「アイツ、男と何かあると短く切りはしねーけど大胆に色変えるのな」
「ほんま」
まばたきしているみさきの横顔は空気のように透き通っていて、手をのばしてもつかめないように見えた
こうゆう顔を、何度か見たことがあるかもしれない
彼女がふと感情を隠す瞬間
悲しみや怒りはそこにないんだと俺は勘違いをするんだ
そんな姿に俺が興奮するって、わかってねー
閉じた口にケーキをおしつけると口の周りに生クリームがついて、口を閉じたままみさきが顔を引いて笑っている
「ん~~っっ」って軽く首をふる彼女に更に押し付けると、鼻にまで生クリームがついた
笑いをこらえきれなくなって口をあけたからやっとケーキは食べてもらえたけど、ほとんどの生クリームは口のまわりについてて、みさきは指先であっという間にそれを拭ってしまった
「あーーーっっ」と俺は悲痛な声を出す
「何よ」
「口の周りの生クリーム、俺が舐めようと思ったのに」
というと、左手でぺちっとおでこを叩かれた
この間のカテキョの時、全問正解でみさきの唇を飽きるまで舐めようと思ってた反動
「俺についた生クリームも舐めていいから」と交換条件を出しても
「んなもん、アタシの得にならへんわ」と即座に却下されてしまった
それは確かにそうなんだけど……
二人でふざけあいながら、結局二人でケーキを完食……
散歩して、小腹をすかせて帰って来たとしても、あこととよきの分はもうない
……ま、でも……帰ってこなくてもいいけど
と空いた二人のイスを見た
「あこ……めっちゃすごい迫力やったな」
「髪の毛、真っ黒に戻ってたしね」
「今日の用事って美容院やったんや」
「アイツ、男と何かあると短く切りはしねーけど大胆に色変えるのな」
「ほんま」
まばたきしているみさきの横顔は空気のように透き通っていて、手をのばしてもつかめないように見えた
こうゆう顔を、何度か見たことがあるかもしれない
彼女がふと感情を隠す瞬間
悲しみや怒りはそこにないんだと俺は勘違いをするんだ