☆ハイローハート
ナルととよきとは途中で道が分かれた
「ああー、耳が遠い~」
あこが両手で耳を押さえている
「アタシも、なんか頭ん中が船酔いみたいになってる」
実際視界が揺れているように感じられた
あこのかわりに自転車を押している理一は慣れたもんなのか笑ってるけど
「アタシ、コンビニ寄って帰るから、先帰って」
アタシはマンション近くのコンビニの前で立ち止まって、二人とバイバイした
蛍光灯が眩しいくらいに感じるコンビニに入ると、急に現実感が押し寄せてきたような不思議な感覚
……こうゆう感じ、キライ
自分が今一人でいること
取り残されたような
孤独感
こんな時、自分がグラグラし出すのがわかる
サンドイッチとスパゲティサラダを取って、サッサと買うと早足で自宅へ向かった
自分の手であけるオートロックも
エレベーターのボタンを押す指先も
ブルーに染まっていく
息が詰まりそう
さっきまでの大音量と今の静けさの差が激しすぎて、首の後ろがスッと冷たくなる
アタシはぬくもりのないドアの鍵をあけて中に入ると、家中の電気をつけてまわった
テレビをつけると、WOWOWが映る
何かの映画のエンドロール
ひと気のない室内に、一生懸命生活感をプラスしていく
コンビニの袋から出したサンドイッチ
紅茶を入れるためにわかしたお湯
冷蔵庫を開閉する音
テーブルに置いた携帯
こうして動いていれば、時間は必ず過ぎていく
時計の針が回れば、必ず夜が明けて明日は来るはず
そしていつか、誰かがアタシを見つけてくれるはず
「ああー、耳が遠い~」
あこが両手で耳を押さえている
「アタシも、なんか頭ん中が船酔いみたいになってる」
実際視界が揺れているように感じられた
あこのかわりに自転車を押している理一は慣れたもんなのか笑ってるけど
「アタシ、コンビニ寄って帰るから、先帰って」
アタシはマンション近くのコンビニの前で立ち止まって、二人とバイバイした
蛍光灯が眩しいくらいに感じるコンビニに入ると、急に現実感が押し寄せてきたような不思議な感覚
……こうゆう感じ、キライ
自分が今一人でいること
取り残されたような
孤独感
こんな時、自分がグラグラし出すのがわかる
サンドイッチとスパゲティサラダを取って、サッサと買うと早足で自宅へ向かった
自分の手であけるオートロックも
エレベーターのボタンを押す指先も
ブルーに染まっていく
息が詰まりそう
さっきまでの大音量と今の静けさの差が激しすぎて、首の後ろがスッと冷たくなる
アタシはぬくもりのないドアの鍵をあけて中に入ると、家中の電気をつけてまわった
テレビをつけると、WOWOWが映る
何かの映画のエンドロール
ひと気のない室内に、一生懸命生活感をプラスしていく
コンビニの袋から出したサンドイッチ
紅茶を入れるためにわかしたお湯
冷蔵庫を開閉する音
テーブルに置いた携帯
こうして動いていれば、時間は必ず過ぎていく
時計の針が回れば、必ず夜が明けて明日は来るはず
そしていつか、誰かがアタシを見つけてくれるはず