☆ハイローハート
ガールフレンド
お手洗いから出てきたら、見慣れた背中がイスに座って手元と景色を交互に見ているのがわかった
これは、アタシのこと……待ってるんだよね?
それとも、たそがれてるからほっといたほうがいい??
船って、思ってたより揺れないもんだな
今日が無風だから??
イスは全て床にしっかり固定されている
ま、当たり前だけど
まっすぐ進んで通り過ぎると、手すりに両手を置いて大きく身を乗り出した
下をのぞきこんで船の後尾を見ると水面が白い泡を立てている
風が気持ちイイ
自分の髪から、カラーリングのニオイがする
カラスのように真っ黒にしたわけじゃないけれど、前があまりにも明るい色すぎたからものすごく黒くなったみたい
顔の横を流れる自分の髪を見ながら少し笑った
体を戻して、とよきを振り返るとケータイをまだじっと見ている
「ねえ、何見てんの?」
「ケータイ見てる」
……ケンカ、売ってんのか
「じゃ、アタシ行くから……ごゆっくり」
「ちょっと……話がしたいんだけど」
仕方なく彼の方に近づいて行くと、ものすごくナチュラルに隣に座らされた
まるでダンスでもしてんのかと思うくらい、きれいにストンと座ったアタシ
ぷっと思わず笑う
「なんで女ってそんなに切り替えが早いんだよ」
「女が全部そうなわけじゃないよ?
アタシがそうなだけ
不幸面して生きてる時間がもったいないし
アタシが不幸でも誰も幸せにならないでしょ……
あ、いや、でもアタシの不幸をどこかで笑ってるヤツもいるかな……」
「何の話だよ」
これは、アタシのこと……待ってるんだよね?
それとも、たそがれてるからほっといたほうがいい??
船って、思ってたより揺れないもんだな
今日が無風だから??
イスは全て床にしっかり固定されている
ま、当たり前だけど
まっすぐ進んで通り過ぎると、手すりに両手を置いて大きく身を乗り出した
下をのぞきこんで船の後尾を見ると水面が白い泡を立てている
風が気持ちイイ
自分の髪から、カラーリングのニオイがする
カラスのように真っ黒にしたわけじゃないけれど、前があまりにも明るい色すぎたからものすごく黒くなったみたい
顔の横を流れる自分の髪を見ながら少し笑った
体を戻して、とよきを振り返るとケータイをまだじっと見ている
「ねえ、何見てんの?」
「ケータイ見てる」
……ケンカ、売ってんのか
「じゃ、アタシ行くから……ごゆっくり」
「ちょっと……話がしたいんだけど」
仕方なく彼の方に近づいて行くと、ものすごくナチュラルに隣に座らされた
まるでダンスでもしてんのかと思うくらい、きれいにストンと座ったアタシ
ぷっと思わず笑う
「なんで女ってそんなに切り替えが早いんだよ」
「女が全部そうなわけじゃないよ?
アタシがそうなだけ
不幸面して生きてる時間がもったいないし
アタシが不幸でも誰も幸せにならないでしょ……
あ、いや、でもアタシの不幸をどこかで笑ってるヤツもいるかな……」
「何の話だよ」