☆ハイローハート
ピポピポピポーン
ピーンポーン
ピポピンポーン
アタシの生活の中ではあまり聞かない音が鳴り響いて、一瞬うごきを止めた
……ん?
新聞の勧誘??
居留守を使うかどうか決めあぐねて、足音をたてずに玄関に向かうと覗き穴から外をうかがった
鍵をあけて、ガチャリとドアを開くと、紙袋を持った私服の理一が立っている
「どーしたん?」
「帰ってきたとこ?」
「うん、ちょっと前に」
「これ、やる」
紙袋を突き出される
「何?」
中身を取り出すと、冬服のスカート……
「俺の兄ちゃんの彼女がさ、みさきの高校の卒業生なんだよ
で、兄ちゃんに言ってもらってきてもらった
サイズ合うかわかんねーけど」
「……」
あんまり、人に親切にされたことがなくて、そこで反応が止まってしまった
妙な沈黙が流れて、テレビの音が外に漏れてくる
「兄ちゃんの彼女も細いから、多分大丈夫だと思う」
「うん、一回はいてみる」
「……」
――ジ・アルティメットファイター、今日の対戦カードは……
やっぱりおとずれた沈黙をテレビの音声が破いていく
「何見てんの?テレビ」
「えっと~、WOWOW……なんか格闘技やってたな」
「え?格闘技?」
「え、うん……」
理一の顔がいきなりキラキラし始める
ピーンポーン
ピポピンポーン
アタシの生活の中ではあまり聞かない音が鳴り響いて、一瞬うごきを止めた
……ん?
新聞の勧誘??
居留守を使うかどうか決めあぐねて、足音をたてずに玄関に向かうと覗き穴から外をうかがった
鍵をあけて、ガチャリとドアを開くと、紙袋を持った私服の理一が立っている
「どーしたん?」
「帰ってきたとこ?」
「うん、ちょっと前に」
「これ、やる」
紙袋を突き出される
「何?」
中身を取り出すと、冬服のスカート……
「俺の兄ちゃんの彼女がさ、みさきの高校の卒業生なんだよ
で、兄ちゃんに言ってもらってきてもらった
サイズ合うかわかんねーけど」
「……」
あんまり、人に親切にされたことがなくて、そこで反応が止まってしまった
妙な沈黙が流れて、テレビの音が外に漏れてくる
「兄ちゃんの彼女も細いから、多分大丈夫だと思う」
「うん、一回はいてみる」
「……」
――ジ・アルティメットファイター、今日の対戦カードは……
やっぱりおとずれた沈黙をテレビの音声が破いていく
「何見てんの?テレビ」
「えっと~、WOWOW……なんか格闘技やってたな」
「え?格闘技?」
「え、うん……」
理一の顔がいきなりキラキラし始める