☆ハイローハート
聞こえてきていた音楽はいつの間にか止んでいた
二人並んで見上げる空
厚い雲
星が見えない
時計もないから、どれくらいここに座っているのかもわからない
今が何時なのかも……
「見たかったな……星」
思わず呟く
「お前、星好きだっけ?」
「ふふっ、好きだよ?意外??」
「別に……」
「虹の橋があって
それをわたると天国なの」
ドリーマーな発言をしたのに、とよきは黙って聞いてくれていた
「その虹の橋の手前で、犬や猫が飼い主を待ってくれてるんだって
虹の橋を一緒に渡るために」
「へえ」
「ライダーとウルトラが待ってるとこ、想像してよ
超かわいいでしょ」
「ああ、ライダーが吠えてるな」
「……カブは、待ってくれてないかもしれない」
「……なんで」
「自分のことにかまけて、カブの病気に気付いてあげられなかった
きっと、アタシのこと恨んでる……」
スーッと鼻から息を吸うと、ジンと痛む
「カブは、アタシの家に来て不幸だったね」
「そんなわけねーじゃん」
「神様が怒って、星になったカブを厚い雲で隠してるんだよ」
二人並んで見上げる空
厚い雲
星が見えない
時計もないから、どれくらいここに座っているのかもわからない
今が何時なのかも……
「見たかったな……星」
思わず呟く
「お前、星好きだっけ?」
「ふふっ、好きだよ?意外??」
「別に……」
「虹の橋があって
それをわたると天国なの」
ドリーマーな発言をしたのに、とよきは黙って聞いてくれていた
「その虹の橋の手前で、犬や猫が飼い主を待ってくれてるんだって
虹の橋を一緒に渡るために」
「へえ」
「ライダーとウルトラが待ってるとこ、想像してよ
超かわいいでしょ」
「ああ、ライダーが吠えてるな」
「……カブは、待ってくれてないかもしれない」
「……なんで」
「自分のことにかまけて、カブの病気に気付いてあげられなかった
きっと、アタシのこと恨んでる……」
スーッと鼻から息を吸うと、ジンと痛む
「カブは、アタシの家に来て不幸だったね」
「そんなわけねーじゃん」
「神様が怒って、星になったカブを厚い雲で隠してるんだよ」