☆ハイローハート
「なんで理一はそんなに帰りたくないの??」

と聞くと「帰りたくないんじゃなくて、帰したくないの」って言われてしまう

「でもさ、アタシ今日は前からMJと約束してて」

「わかってるよ、デートだろ!!」

え?デート??
……女の子と遊ぶのもデートっていうの??
最近の日本はそうなの??

まあ、お泊りデートかといわれたら、違うようで違わないような……

怒り気味のデート発言に若干戸惑っていると「え?今誰と約束してるって言った?」と理一が間の抜けた声で聞いてきた


「MJ」

「エェエェエーーーーームジェイ??」


……驚きすぎじゃない???


「MJとあこと、今夜アタシんちでパジャマパーティすんの」

アタシの言葉に理一が目をぱちくりさせて、衝撃的って表情

「あ、あ、あ、あ、あのさみさき、昨日ケータイ取りに行った時、お前電話かかってきたじゃん??」

「え?あー、うん、かかってきたね」

「あれ、誰から電話だった??」

「MJ」

「うそ!!!!!!
うそって言って!!!」

はぁ~~~~~~?????

「いや、MJやけど??」

うそついたって仕方なくないですか???

理一はアタシの腕を掴むと、「俺が“誰から電話?”って聞いた時にMJって言えよ!!」と今度は逆ギレ


「え~、もう何なんこの人~~、あこ~~」

とあこに助けを求めても、振り返りもしてくれない


腕をつかむ理一を引くように歩いているから余計に暑い



「ほんまは、お昼過ぎから外でお茶でもして、一緒に買出し行ってアタシの家に来る予定やってんけど、昨日あんなことになったからアタシの家に直接集合になったの」


「みさきとパジャマパーティ……俺も参加する!」

と理一が言い出して、相手にしきれんと呆れたら、あこがそれはそれはつめたーい目で「絶対来るな」と切り捨てた

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