☆ハイローハート

* * * * *

ベッドサイドにお菓子を広げて、アタシは髪を後ろでまとめた

MJは長い前髪をピンで留めている

三人の中で一番髪の長いあこはサイドで上手にまとめている


「でさ、とよきが大西、ルカ?のことをなんとも思ってないのはわかったけど、果たして大西ルカはとよきの事なんとも思ってないわけ??」

アタシが聞くと「さあ、でも大丈夫なんじゃない?」とあこは余裕そう

「とよきくんなら大丈夫そう」

増してやMJの太鼓判は心強い

あこはスマートフォンを操作して、画面いっぱいにカブの写真を出す

「これ、とよきからもらったんだけど、めっちゃかわいくない??」

「それ、私にも送って」

とMJとあこが赤外線送受信しているのを横目に、アタシは国坂くんからきていたメールに返信した

受験生で忙しい彼とは週に一度程度しか会えないけれど、連絡は毎日一回はとっている

送信ボタンを押した後に、「なあ、あこ」と興味津々な顔で呼びかけた

「仲直りエッチって、やっぱ燃える?」

「まあ、そうなんじゃない??」

「とよきって、S?M?」

「……どっちでもないと思うけど」

「とよきってさ~、いい体やから、なんか激しそう~~~」


想像してニヤニヤしてると、MJが「国坂くんもいい体じゃない?」と思い出すように片目を閉じている


「国坂くんは、いい体やけどインテリが勝ってるやん?
でもとよきはいい体で、しかも体力系やんか!!」

「体力系って何よ」とあこはしれっとしてるけど~~~

「だってだってとよきは、もう女の子が満足するまでいつまでも!!って感じするねんもん」

「確かに、早漏ではないけど、たまに早くイケよとも思うから」

「もったいない~~~
ありがたいね~~っていただいとかないと!!」

「モロ、エッチしてる時に“ありがたいね~”なんて考えてんの??」

「最中には考えてないけどさ」


と答えるとケータイにメールが届いた

< 552 / 756 >

この作品をシェア

pagetop