☆ハイローハート
ヘビーな罪悪感がのしかかってきた
アタシに触れる指も、抱きしめる腕も、かける言葉も全部が優しい国坂くん
だから余計に自分が最低に思う
「勉強頑張ってね」
「うん、今日はかなり英語がすすんだ」
「わかんないことがあったらいつでも言って
赤ペンに乗って飛んでから」
「そんな大きな赤ペン見てみたいな」
「点書いたら、ノートが真っ赤になるよ?大きすぎて」
マンションまで送ってもらいながら、つないでいる手
変わらない会話
国坂くんが笑ってくれるから、アタシも笑った
「あれ?玄関のドアに何か貼ってある」
それはエレベーターを降りてすぐ目に入った
近づいてみると、隣人さんからのメモ
「宅配便預かってくれてるんだって……もらいにいかなきゃ」
「一緒に行くよ」
と国坂君は3メートルほど離れた隣人さんの家のインターホンを鳴らした
応答がないから留守かな?と思ったら鍵をあける音
隙間から男性が顔を出す
アタシが「こんばんは、宅配便預かってもらったみたいでありがとうございます」と声を掛けると、アタシと国坂くんを交互に見て一度引っ込んだ
……無愛想な人
お隣さんってこんな人やったんや
アタシが国坂くんを見ると彼は一瞬何か言いたそうにしたけれど、ドアが開いたから聞きそびれてしまった
アタシに触れる指も、抱きしめる腕も、かける言葉も全部が優しい国坂くん
だから余計に自分が最低に思う
「勉強頑張ってね」
「うん、今日はかなり英語がすすんだ」
「わかんないことがあったらいつでも言って
赤ペンに乗って飛んでから」
「そんな大きな赤ペン見てみたいな」
「点書いたら、ノートが真っ赤になるよ?大きすぎて」
マンションまで送ってもらいながら、つないでいる手
変わらない会話
国坂くんが笑ってくれるから、アタシも笑った
「あれ?玄関のドアに何か貼ってある」
それはエレベーターを降りてすぐ目に入った
近づいてみると、隣人さんからのメモ
「宅配便預かってくれてるんだって……もらいにいかなきゃ」
「一緒に行くよ」
と国坂君は3メートルほど離れた隣人さんの家のインターホンを鳴らした
応答がないから留守かな?と思ったら鍵をあける音
隙間から男性が顔を出す
アタシが「こんばんは、宅配便預かってもらったみたいでありがとうございます」と声を掛けると、アタシと国坂くんを交互に見て一度引っ込んだ
……無愛想な人
お隣さんってこんな人やったんや
アタシが国坂くんを見ると彼は一瞬何か言いたそうにしたけれど、ドアが開いたから聞きそびれてしまった