☆ハイローハート
とよきの名前を呼びながら一人の女の子が走ってくる
「良かったァ~、これ、この間借りたノート!
すっごく助かった、本当にありがとうね」
と息のあがったままブルーのノートを差し出されたのをとよきは受け取った
「返すの遅くなってごめんね」
「いや、全然」
対照的だな、アタシと
と思った瞬間、彼女の視線が戸惑いもせずこちらに向いた
栗色のショートカットは男に媚びない感じで、引き締まった唇が頭の良さをあらわしているみたい
今度理一に会ったら、とよきの元カノのまいまいは髪が長かったか短かったか聞いてみよう
「こんにちは」
と挨拶すると、「こんにちは」と同じくらいの声の大きさで返ってくる
……多分、まちがいなく大西ルカだと思う
ここは“いつもお世話になってます”って言うべき?
それとも自己紹介?
なんて思い悩んでいると
「とよきくんの彼女ですよね?
わたしと趣味が合いそう!」
「はあ……」
それ一体どうゆう意味?
「とよきくんって頭いいですよね!
頭のいい男の人大好きだからわたし」
別に頭いいからつきあったわけじゃないけど……
なんとなく三人で歩き始めて、一緒に帰る感じになってしまっている
「……頭いいの?とよき」
「いや、大西の方がだいぶ頭いい」
中学生の時のとよきは頭が悪いイメージはないけれど、ずば抜けて頭が良かった記憶もない
「わたし、とよきくんに負けたくなくてがんばってるもん~」
「良かったァ~、これ、この間借りたノート!
すっごく助かった、本当にありがとうね」
と息のあがったままブルーのノートを差し出されたのをとよきは受け取った
「返すの遅くなってごめんね」
「いや、全然」
対照的だな、アタシと
と思った瞬間、彼女の視線が戸惑いもせずこちらに向いた
栗色のショートカットは男に媚びない感じで、引き締まった唇が頭の良さをあらわしているみたい
今度理一に会ったら、とよきの元カノのまいまいは髪が長かったか短かったか聞いてみよう
「こんにちは」
と挨拶すると、「こんにちは」と同じくらいの声の大きさで返ってくる
……多分、まちがいなく大西ルカだと思う
ここは“いつもお世話になってます”って言うべき?
それとも自己紹介?
なんて思い悩んでいると
「とよきくんの彼女ですよね?
わたしと趣味が合いそう!」
「はあ……」
それ一体どうゆう意味?
「とよきくんって頭いいですよね!
頭のいい男の人大好きだからわたし」
別に頭いいからつきあったわけじゃないけど……
なんとなく三人で歩き始めて、一緒に帰る感じになってしまっている
「……頭いいの?とよき」
「いや、大西の方がだいぶ頭いい」
中学生の時のとよきは頭が悪いイメージはないけれど、ずば抜けて頭が良かった記憶もない
「わたし、とよきくんに負けたくなくてがんばってるもん~」