☆ハイローハート
「明らかにモロに対する嫉妬なんじゃないの??
あそこまで堂々と言ってくるんだから、何か思うことがあれば言い返せば?」


MJにそう言われて、思わず「……何もない」と声が小さくなってしまった


「じゃあ、ほっときなさい」

……はい


あこが「巨乳の友達が一人ほしいな」と腕組みをしながらみんなを見渡した

彼女は(うーーん)と唸りながらちひろを見て「スタイルなら負けないし」とうなずき

アタシを見て「金髪女にも負けないし」と納得したように更にうなずいている

「可愛さも勝ってるし」と風香ちゃんに微笑みかけて

「気の強さはアタシが一番だし」とくすくす笑った

MJだけに何も言わないからアタシが「MJは?」と聞くと


「MJは決まってんじゃん、元締めだよ」とあこがMJの肩を叩いたけど、すぐさまそれは振り払われた


「締めたくないわ、あなた達なんて……お金にもならない」

MJ、やっぱり金かい!!!


「ほら、巨乳だけ勝てない」

というあこの最後の言葉にみんなが黙ってしまった


なんでこんな妙な空気に?

別に巨乳になりたいわけじゃないのに、この残念な感じ


ちひろが元気一杯のかわいい声を出して二人組みを指差した


「でもあの子の場合は、巨乳かデブか紙一重!!!」


そんなわんぱく発言で、その場の空気が見事に空へ昇天した

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