☆ハイローハート
心が和ぐ
この腕の中に不安要素はない
アタシをうけとめるためだけに手を広げてくれて、そこにアタシだけを入れてくれる
そこはアタシだけの場所だから……
いさせて
「国坂くんの彼女でいたい」
「了解」
そう言いあって笑いながら手をつないで体を離すと、アタシはマンションに向かって一歩踏み出したのに止まったままの国坂くん
ブレーキがかかったように「わわっ」と振り返ると、公園の入り口をじっと見ている彼の視線を追って……ドンっと誰かがアタシの心臓を内から叩いたみたいに揺れた
……三人組がこっちを見ている
その中の理一の視線に全身が捕まると、あっという間に時間がさかのぼってしまう
国坂くんはその三人組を振り払うように背を向けてアタシをゆっくり誘導した
あの日
アタシの事が「好き」と言って泣いた理一とした最後のキス
その痺れるような魔法がとけない
泣かないで
笑って
心では確かにそう思っている
泣きそうなのは理一で、アタシじゃない
なのに早足で進む国坂くんはアタシの表情を見て
「また、瞳が深いグリーンだ」
と困ったように微笑んだ
この腕の中に不安要素はない
アタシをうけとめるためだけに手を広げてくれて、そこにアタシだけを入れてくれる
そこはアタシだけの場所だから……
いさせて
「国坂くんの彼女でいたい」
「了解」
そう言いあって笑いながら手をつないで体を離すと、アタシはマンションに向かって一歩踏み出したのに止まったままの国坂くん
ブレーキがかかったように「わわっ」と振り返ると、公園の入り口をじっと見ている彼の視線を追って……ドンっと誰かがアタシの心臓を内から叩いたみたいに揺れた
……三人組がこっちを見ている
その中の理一の視線に全身が捕まると、あっという間に時間がさかのぼってしまう
国坂くんはその三人組を振り払うように背を向けてアタシをゆっくり誘導した
あの日
アタシの事が「好き」と言って泣いた理一とした最後のキス
その痺れるような魔法がとけない
泣かないで
笑って
心では確かにそう思っている
泣きそうなのは理一で、アタシじゃない
なのに早足で進む国坂くんはアタシの表情を見て
「また、瞳が深いグリーンだ」
と困ったように微笑んだ