☆ハイローハート
アタシは自転車の鍵を指でくるくる回しながら理一のもとへ行く
「他に用事ができたんじゃないですか??」と言うと、ママはぶんぶんと首を振った
「それなら一言あるでしょ?
お料理作ってる最中だったのよ?
不自然すぎない??」
理一が手に持っているケータイを操作している
「んーーー、すぐ留守電になるけど」
「トイレにこもってるとか」
理一とアタシはイマイチ理一ママと龍一のさわぎっぷりにテンションがついていかない
理一は電話をかけ続けながらマンションのオートロックを開錠した
それに続きながらママに「モロは何を取りに行ったの?」ときくと“シリコンスチーマー”と言われて
「きっとそのシリコンスチーマーをどこにしまったかわかんなくなってるんだよ」
とアタシはのんきに笑った
「んじゃ、なんで家にいねーんだよ」
龍一が怒ったように言う
「え?家にいないの?」
「家にいねーからこうやって探してんだろ」
……そんな怒らなくても
理一もつながらない電話に首をかしげている
エレベーターの扉が開くと、乗り込んだ龍一は迷わずに5階ボタンを押した
「さっき、みさきから俺のケータイに電話がかかってきた」
「なんだ、連絡あったんじゃん」
「“龍一!”って叫び声がして、すぐ切れた」
……やっと不穏な空気に気がついて、理一とアタシの動きがピタリと止まった
「他に用事ができたんじゃないですか??」と言うと、ママはぶんぶんと首を振った
「それなら一言あるでしょ?
お料理作ってる最中だったのよ?
不自然すぎない??」
理一が手に持っているケータイを操作している
「んーーー、すぐ留守電になるけど」
「トイレにこもってるとか」
理一とアタシはイマイチ理一ママと龍一のさわぎっぷりにテンションがついていかない
理一は電話をかけ続けながらマンションのオートロックを開錠した
それに続きながらママに「モロは何を取りに行ったの?」ときくと“シリコンスチーマー”と言われて
「きっとそのシリコンスチーマーをどこにしまったかわかんなくなってるんだよ」
とアタシはのんきに笑った
「んじゃ、なんで家にいねーんだよ」
龍一が怒ったように言う
「え?家にいないの?」
「家にいねーからこうやって探してんだろ」
……そんな怒らなくても
理一もつながらない電話に首をかしげている
エレベーターの扉が開くと、乗り込んだ龍一は迷わずに5階ボタンを押した
「さっき、みさきから俺のケータイに電話がかかってきた」
「なんだ、連絡あったんじゃん」
「“龍一!”って叫び声がして、すぐ切れた」
……やっと不穏な空気に気がついて、理一とアタシの動きがピタリと止まった