☆ハイローハート
ピポピポピポピポ
ピンポーン


応答がないからイラだったようにしつこくインターホンを鳴らす理一


「ちょっとちょっと、迷惑だって」

「うるせーな、国坂が隣人なら知ってるかもって言うんだよ」

「なんで隣人が知ってんのよ!」

「知るか!!」


ええ~~~!!
こんなにはた迷惑なインターホンの鳴らし方して、根拠ゼロ??


またいやがらせのようにインターホンを押し続ける


「ちょっと理一ってば、隣人いないんだって!!」

「居留守かもしれねーだろ!!」

「根拠もないのに他人を疑うな!」

「根拠があるから国坂は隣人に聞いてみろっつったんだろが!!」

「その根拠って何??」

「今から国坂もこっち来るっつってるから、本人に聞けよ!!」


……ゴーインすぎる!!!

ちょっと待ってよーーー


「と、とにかく一回やめてってば
MJにも聞いてみるから!!」


と理一の腕をひっぱると、横から出てきた龍一がドアノブをひねってあっさりとドアをあけてしまった

……このバカ兄弟……っっ!!


「鍵かかってねーじゃん」

と龍一が何食わぬ顔でアタシと理一を振り返ったけれど……

ドアの隙間から見えた玄関にアタシの目は釘付けになる


「……理一、あれ……」

「ん?」

「あれ、モロのサンダルじゃない??」

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